表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君がいる奇跡  作者: トウリン
探し、求めた、その先に
1/74

プロローグ

※『残酷な描写あり』は念の為、です。シビアな内容を取り扱う予定です。不快な思いをされた方がいらっしゃったら、大変申し訳ありません。

※R15は小学生以下には不適切な言葉が出てきそうなので、念の為に付けました。

 日常の中の、何気ない一つ一つのこと。

 一秒、一分、一時間、一日……すべての瞬間で『何か』が起きていて、それは時にとても小さく些細なことであったり、あるいは、とても大きな事件であったりする。

 人は生きている限りそんな様々な事を積み重ね、今に至るのだ。


 存在したのは、喜びや光だけではない。

 痛みも、闇も、涙も、孤独も、心を引き裂き踏みにじるようなことでさえ。

 過去にあったことは、どれ一つとして、『今』を作るのには欠かせないことなのだ。


 そう。

 俺の過去も、彼女の過去も。

 その道を歩んできた二人が出会ったのは、その道を歩んできたからこそ、だ。


 何か一つでも違っていたら、きっと、何も始まらなかった。

 ほんの少し何かがずれていたら、俺はただの客で、彼女はただの店員で。


 それで、終わり。


 俺は彼女を知らないままで、彼女も俺を知らないままで。


 ――俺も彼女も、順風満帆な人生じゃなかった。


 傍から見れば、憐れまれるような人生かもしれない。

 幸せ溢れる生い立ち、ではないのだろう。


 だが、俺が俺だから、彼女が彼女だから、全てが始まった。


 俺と彼女が出逢えたからこそ。

 これまで生きてきたことの全てにちゃんと意味があるんじゃないか。


 ――そう、思えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ