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推しの大人気VTuberが初の晩酌配信で放送事故? 何故か個人VTuberの俺を話  作者: 月姫乃映月


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2/3

二話【世界一怖くないホラゲー配信】

「え、嘘だろ……なんだこの人数……」

 

 パソコンに向かい、配信の待機画面を見てみると、同時視聴者数が既に二千人も待っていた。


 間違いなく昨日の花音ちゃんの配信の影響だろう。

 

:このゲーム気になって昨日やってみたけど、これなら花音ちゃんでもできそうだったぞ。

:マジで早くコラボしてほしい。

:このゲームの彼方の反応めっちゃ楽しみw


 今までとは比にならない同接とコメントの流れて行く速度に心拍がだんだんと早くなっていく。

 配信でこんなに緊張するとは思ってもいなかった。


 俺は一度心を落ち着かせ、配信をスタートした。


「お待たせー皆」


:お、始まった!

:きたーー。

:このゲームめっちゃ楽しみにしてた。

:白雪花音✓ 薄目で見てます……。

:花音ちゃんしっかり居たw


「うわぁ……マジで花音さん見てくれてるんだ……。あー、それで今回はこのゲームをやっていきたいと思います。このゲームね、なんか世界一怖くないホラーゲームって言われてるんだよね。もうそれホラーゲームなのかどうかも怪しいけどやっていきます」


 そう言って俺はスタートボタンをクリックした。

 

「結構暗いな。ここはビルの中っぽいね。あ、それとこのゲーム結構早く終わるみたいなんで終わったらちょっと雑談でもしようかなって思ってます」


:彼方が二回連続で雑談するなんて珍しいな

:なんやかんや彼方の雑談も面白いからもっとやってほしいんだよな

:分かるw


「えーっと、ここは廊下で一方通行だね。後ろはエレベーターで……ボタンは反応しないっと……じゃあ進むしかないか」


 俺は暗い廊下をただ真っすぐ進んで行った。


「お!? 急に明かりが付いた。……ん? なんか前に居ない?」


:猫鈴アリス✓ 今花音と隣で一緒に見てるんだけど私の腕抱きしめながらめっちゃ怖がってるよw

:まさかのアリスちゃんも見てたw

:直ぐに終わるから大丈夫だよw

:てか二人一緒に居るんだ。てぇてぇ。


「おぉ! めっちゃ走って来るんだけど! もしかしてエレベーターまで戻れって事!?」


:猫鈴アリス✓ 花音が大絶叫でうるさい。

:なんか簡単に想像できるw

:アリスちゃんに抱き着いてるのかな。だとしたらてぇてぇ。


「え? エレベーターなんも反応しないけどどうすれば良いの? めっちゃ走って来てるし。え、これチュートリアル的な感じ? あ、開いた」


 俺はエレベーターに乗り、上の階のボタンを押した。


「…………おいおいちょっと待て待て。これって…………っあはははは! だろうな!」


:挟まったw

;謎すぎるwww

:やっぱり何回見ても笑うわw

:花音ちゃんもこのゲームならできるんじゃないか?

:猫鈴アリス✓ どうやら花音ちゃんはこれでもダメなようです。

:マジかよw今までのホラゲーで断トツで面白いけどw

:もうこれホラゲーじゃないだろw


「ってドア開いたし。こいつなんか持ってたりしない? えーっと……【この幽霊、死んでる】当たり前だろ。死んでるから幽霊なんだよ。何も持ってないし。こいつが来た道に進めって事か?」

 

 エレベーターのボタンを押したり周りを見てみたが何もなかったので俺は幽霊が走って来た道へと進んだ。

 

「あれ? ここ進めない」


 歩いていると謎の壁のようなものがあり前に進めなくなっていた。


:これ硝子があるだけで右から周れば進めるぞ。

:マジなんでここに硝子があるのか謎。


「あー、硝子があるって事か。……ん? ムービーになったんだけど」


 右側から周り、硝子の向こう側へと進むと突然操作ができなくなった。

 ゲーム画面はゆっくりと後ろへ振り返った。


「え、あいつ起き上がったんだけど。」


 さっきエレベーターに挟まれた幽霊が突然立ち上がり、こちらを向いてきた。

 そして再び俺の方へ向かって走って来た。


「また走って来てる。え、なんも操作できないよ!? おいおいまさか…………っあはははははは! お手本のようなぶつかり方するじゃん。猪突猛進すぎだろこいつ」


 幽霊は硝子に思いっきりぶつかって跳ね飛ばされた。


「え!? 終わり!?」


 突然画面に制作に携わった人の名前が表示され、画面は最初のスタート画面戻った。


「どういうストーリなのこれ。全く分からないんだけど」


:もう終わりだよw

:ただ幽霊が自爆するだけのゲーム。

:ストーリーは幽霊を退治してほしいって依頼を受けた主人公が幽霊を退治するっていうストーリー。でも幽霊が自爆して依頼は完了。

:因みにエンディングはこれ一つしかないからw


「そういうストーリーなのかよ。え、どうしよう思った以上に短すぎたんだけど」


:もう雑談行こう。

:花音ちゃんとかとのコラボの話も聞きたい。

:てかコラボの話は進んでるの?


「いや、まだコラボの件に関しては全く話してないよ。いや、まさか急にコラボしてくれることになるなんて思っていなかったし、コラボ自体が初めてだからどうしていいか全くわからなくてさ」


:白雪花音✓ すみません! コラボの詳細等は配信終わったら直ぐに連絡させてもらいます!


「あ、全然急がなくても大丈夫ですよ! 花音さんも忙しいと思うので時間空いてる時で全然大丈夫です」


:まさか彼方が花音ちゃんとコラボするなんて思っても見なかった。

:個人VTuberと有名企業のトップVTuberがコラボとか前代未聞だわw

:しかもホラゲー超得意なVTuberとホラゲー大の苦手なVTuberのコラボw

:神配信の匂いしかしないw


「それは俺が一番びっくりしてるよ。今まで黙ってたけど花音さんは俺の最推しのVTuberさんだし」


:白雪花音✓ えぇ!! 本当ですか!? 嬉しいです! もうこれって両思いですよね! カップルチャンネル作りませんか!?

:まさかの最推しww

:花音ちゃん今日も飲んでたりしてないよね?

:花音ちゃんもしかして酔ってる?

:猫鈴アリス✓ 大丈夫今日は飲ませてないよ。


「そんなことしたら俺が花音さんのガチ恋勢に何されるか分からないですよ」


:花音ちゃんとコラボとか彼方も大きくなったな。

:俺が彼方推しになった時はまだ登録者四十人くらいだったのに今となっては五万人かぁ。


「いやいや、こんなに登録者が伸びたのは間違いなく花音さんが配信で俺の事を話してくれたからだから」


 俺はこんな調子で三十分くらい雑談をして配信を切り終えた。


「……ん?」


 しばらくすると俺のスマホに一件の連絡が来た。

 

『星乃彼方さん、初めまして! 白雪花音です! コラボ配信の事でDMさせていただきました!』


 初めての推しとのDMに俺は自然と笑顔になった。

 絶対に誰にも見せれない表情をしているのは分かっているが、直るはずもない。


「始めまして! 本当に俺なんかがコラボさせてもらっちゃって良いんですか!?」

『勿論です! あの……通話とかでお話させていただくことって可能ですか?』


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