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『魔術師の杖』表紙語り  作者: 粉雪@『魔術師の杖』


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13/13

12.短編集①の制作

 7巻でシリーズはすでに安定している。


「短編集はサブキャラクターが表紙でもいいですよ」と言われていた。


 ネリア以外の女性キャラを表紙にしようと考えて、読者さんにアンケートを取る。


 候補は〝灰色の魔女〟ヌーメリアと、カーター副団長のひとり娘メレッタ。


 魔道具師のメロディやニーナたちもいるけれど、彼女たちはまた別の機会にメインとして取りあげたい。


 表紙の女性キャラが決まれば、相手役もおのずと決まる。


 メレッタが表紙ならまた違った描き下ろしになったけれど、アンケートの結果でヌーメリアが選ばれた。


 ヌーメリアが表紙なら、書籍未収載の『ヌーメリアの帰郷』が外せない。


 それに発表と発売が同時なら、『どんな話か、まず短編集を読んでみよう』と思う人がいるかもしれない。


 コミカライズの打診が受けたとき、短編集①の原稿はまとまりつつあったけれど、ひと月かけて内容を再度見直すことにした。


 シリーズ未読の方が読んでもいい話ということで、キャラクターの過去エピソードを中心に据える。


 バラバラに書いたSSを時系列に並べ直し、それらをつなげるエピソードを加筆する。


 エピソードタイトルを色別にし、『ヌーメリアの帰郷』は『青の少年』として収載された。


 表紙の場面は事件がすべて解決し、何の憂いもなくなったヌーメリアとアレクが夜空を見上げる場面だ。


挿絵(By みてみん)


 よろづ先生には物語に登場する小物として、ヌーメリアのペンダントやアレクの腕輪を描き加えて頂いた。


 色調は一見暗い画面だけれど、夜空に広がる花火に転送魔法陣、人物たちの衣装や光に照らされる輪郭など繊細な美しさがあり、「この巻の表紙が一番好きです」とおっしゃる方もおられる。


 私自身、本になった時はそれほど思わなかったけれど、渋谷〇〇書店で展示するために、A4サイズでプリントアウトして初めて、イラストの描きこみが見せる繊細な美しさに圧倒された。


(こんなに凄い絵を描いて下さったんだ……)


 もうそれだけで、胸に迫るものがある。


挿絵(By みてみん)


 コミカライズ決定を知らせるバナーは、黄色が強くてちょっと恥ずかしい。


 よろづ先生からはさらに、コミカライズお祝いイラストまで描いて頂いた。

挿絵(By みてみん)

「楽しみにしている」という、よろづ先生のメッセージがついているけれど、「作画の方、綺麗ですね!」と、勘違いされる読者さんも多かった(汗


 凄く綺麗なイラストなのだけど、POD版ではあまり綺麗に印刷できてない。刷り上がった本を見たら、少しがっかりした。

 

挿絵(By みてみん)

短編集発売記念イラスト。「ネリアとは違う女性キャラのイラストもほしい」というお客さんに、渋谷〇〇書店でお渡しすることもある。

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