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雪降りつづけども言葉は届かなかった

作者: 秋葉竹




今日もまたあなたを傷つけた


心のか弱さにくらべても


言葉はなんて


不自由なんだろう?





お終いまで好きでいられたのは


あの日の雪がやさしい牡丹雪だったから


少し離れたところに立つ


純粋に樹氷の美しさをみながら


あなたはその目いっぱいに涙浮かべて


でもとてもあたりまえに


笑っていたね


なにかに謝るように


なんでもないんだって繰り返してた


なにをどうすれば私とあなたは


白くしあわせな時間を手に入れられた?


なにをしてもこんなていたらくなふたり


いや私のせいか全て悪いのは


なんてそしてふたりの軽い自虐合戦


そういつまでも牡丹雪が降りつづくなか


今にも声をあげて泣き出しそうなふたり


ふたりしてふたりとも我慢して


笑ってた


ハハ


明るい雪の日だね




とても急に


世界が一回転したと想った




あなたの涙が頬をつたったのをみた瞬間


とても遠くの踏切の音が聴こえた気がした



私は手袋を外してその頬にそっと


触れたんだ





『きみはひとりじゃない』


届かなかった気がした純粋なあなたへの想い


二度と逢えない


最愛の




ハハ


ちゃんと云えなきゃダメだよ?


伝わらないからね?




今日もまたあなたを傷つけた


心のか弱さにくらべても


言葉はなんて


不自由なんだろう?








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