表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後の嘘  作者: pon
34/34

エピローグ

蓮が旅だって、そして私も、いくつも歳を重ねて、最期は家族に見守られながら、この世を旅立った。



それから、何年も経って。




「うわぁ、大学って、ほんとに部活やサークルの勧誘すごいんだ」



私は、念願だった医学部に入学して、今ちょうど入学式が終わって会場の外に出たところ。


どうしてかはわからないけど、私は物心ついた頃からお医者さんになりたがっていたらしい。


幼い子どもの頃からの夢がブレることは一度もなく、私は医師になるために必要なことを知り、そして医学部という狭き門をくぐるため、必死に勉強した。


今は、臨床医師ではなく、病理医師になりたいと思っていて、必須の講義以外は、病理学をメインにカリキュラムを組むつもりだ。


私の目標は、ガンの撲滅。

発症を無くすことはきっと無理だけど、ガンに罹患しても、少しでも多くのガン患者を救う、その為に、副作用の少ない抗がん剤や、他にもガン細胞だけを死滅させるあらゆる方法を、確立したいと思っている。


たとえ、ステージ4と診断された患者さんでも、寛解させられたらいいと思う。

それが、私の現在の夢。



医学部は忙しいから、サークルとかは無理かなぁ。


そう思いながらも、勧誘の先輩たちをキョロキョロ見ていた私は、ある人の姿に釘付けになった。


特に目立つところもない、普通の、男子学生。


なのに、目が離せなくて。


──やっと会えた。


心にそんな言葉が浮かんだ瞬間、涙がボロボロとあふれ出した。

涙の膜で歪む世界で、相手の男の人も泣いているのが見えた。


意味がわからなかったけど、ただ、とにかく懐かしくて──


私はこの人に会うために、生きてきたんだと、この道を歩んできたんだと、そう、唐突に理解した。


ゆっくりと、その人が近づいてくる。



「……君の、座右の銘は……?」


「「有言実行」」



二人の声が重なって、私達はまるで昔からの恋人のように、なんの疑問もなく、きつく抱き合った。



〜fin〜

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

他の作品は、まだ連載が続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ