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最後の嘘  作者: pon
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日記の真実

金曜、退社した俺は二人が会う約束をしているカフェに先回りした。


蓮はすぐに俺に気づいて、少し笑って近場の席を選んだ。


蓮は、綾にひどい言葉をいくつも投げつけて、決して蓮に未練を残さないようにと、決めているみたいだった。


一方的に婚約破棄を告げて、店を出ていった。

最後にチラリと、俺を見て。

綾のことを頼む、と言うように。



俺はすぐに綾の席に座って、慰め、蓮との約束通り、蓮の浮気を匂わせた。

その上で、綾に告白をした。


綾が現実について来れていないのは明白だったけど、綾が混乱している間に、プロポーズして、式場のキャンセルをやめさせた。

翌日にはデートの約束もした。


蓮がどんな気持ちで綾に別れを告げたか分かっているのに、綾を自分のものにできるという事実は俺を浮かれさせた。


金曜の夜のうちに蓮に電話をして、進捗を告げると、綾は夢の国に行ったことがないから、連れて行ってやって欲しい、と頼まれた。

だから、初めてのデートは夢の国にした。


最後まで楽しめるように、夢の国に併設しているホテルも予約した。


その日のうちにどうこうできるとは思ってなかったけど、ベッドが2つある部屋を1部屋だけ予約した。


デートの日、俺は楽しそうな綾の姿を何枚も写真に収めた。

蓮に、幸せそうな綾の姿を見せてやりたかったから。


それからというもの、俺は蓮とメールのやり取りをして、綾は何が好きでどうしたら喜ぶのか、とか、指輪のサイズとか、そういうことを引き継ぐようになった。

俺からは代わりに、綾の一日の様子を報告書のようにメールに添付して送った。


綾が少しずつ俺に心を開いて、蓮との傷が癒えていく様に、蓮は安心したみたいだった。


一度、報告書を作っているのを綾に見られた時は動揺したが、俺の日記だと言ったら簡単に信じてくれた。


蓮に申し訳なく思いながらも、俺は少しでも早く綾と結婚したかった。


蓮はもう、体を起こしてパソコンを操作するのも辛いから、報告書はいらないと言ってきて、それからは直接見舞いに行くようになった。



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