第36話 ヴァルプスと
おそらく誤字、脱字等あるとは思いますが、どうかその寛容な御心でお許しください。
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ふっと息を吐き、全身を使って下段から剣を振りぬく。目の前の少年は迫り来る剣に動揺する様子もなく、少し後ろに飛びのいて剣をかわすと振りぬいた後隙を狙って上段に構えた剣を振り下ろす。
慌てて膝をつき体をそらし手首を返してどうにか剣を滑り込ませて直撃を避ける。息をつく暇もなく視界いっぱいを膝が埋め尽くし、まともに膝蹴りを食らって吹っ飛ばされてしまう。体を起こした頃にはもう手に剣はなく、少年と徒手格闘に発展するが...
「ちょっ、ストップ!ストップ!!ターイム!!!」
「ん?なんだ?やらんのか?」
「いや、、おれ、、近接格闘は、得意じゃ、ないし...。それに、剣の、、訓練じゃなかったっけ?」
「いやまぁ、そうだが、結局のところ徒手格闘の経験は必要だろう?それに私もこの体に慣れておきたいのでね。」
「もう1週間も経ったんだから慣れてるでしょ?」
この少年、ヴァルプスとダンジョンで生活をし始めてから1週間がたっていた。どうやらヴァルプスは人間の体で戦うことに全くと言っていいほど慣れてないらしく、ダンジョンでの護衛ついでに戦闘訓練を行っていた。そこで、なんで剣の戦闘訓練を行っているかなのだが、話は1週間前に遡る。
「よろしく、ユージーン君。」
「うん、よろしく。」
「よし、じゃあ挨拶も終わったところで拡張訓練の準備をしようか。さっきの場所に戻ろう。」
最初の部屋に戻るとガルさんは懐から魔道具と呼ばれていた真っ黒な球体を取り出した。そしてあたりを見回しながらうろうろと歩き出した。
「その球...魔力を放出しているのか。それで何をするつもりなんだ?」
「魔力の総量を増やすんだよ。」
「あぁ、そういうことか。おまえら人間はその行為に冒涜的な恐怖を感じないのか?」
「冒涜的...?いや、特に感じないが...。」
「そうか、気にしなくていい。」
「君ら竜はそういうの気にするのかい?お、ここのくぼみちょうどいいな。」
「不変を好むからな。我々はお前らと違って自然を愛しているのだよ。」
「別に、自然を愛していないわけじゃないさ。ただ、最善を目指しているだけだよ。」
「最善。我々には理解しがたい感覚だな。もっとも理解したいとも思わないがね。」
「ま、違う種族なんだ。理解してもらえるとは思ってないよ。あ、そうだ、一個お願いがあるんだけどいいかい?」
「内容によるな。」
「魔力濃度上げたいんだけどこれ一つじゃちょっと厳しくてね。中毒にならないぐらいの魔力を放出し続けてくれない?」
「疲れるのだが、まぁいいだろう。」
「ありがとう。ユージーン君。」
「はい?」
「そこのヴァルプスを僕の養子ってことにして同じ騎士学校に入れるから、ある程度剣を使えるようにしてやってほしい。」
「養子?」
「そう、僕は結婚してないからね。」
「いや、まぁそこはいいとしてなんで子供なんですか?」
「うーん、まぁ色々理由はあるけど、君の一番近くにいてほしいからね。」
「わ、かりました。でも一ヶ月じゃ厳しくないですか?それに、人に教えられるようなレベルにいないんですけど。」
「まぁ、足りない部分は魔力と基礎体力でどうとでもできるよ。それに入学試験はもっと後だからほかの人にも頼むつもりだよ。」
「それはよかったです。」
「よし、じゃあ色々頼んだよ。二人とも。」
「はい...。」
というのが今までのあらすじ。
そしてこの1週間くらい剣の稽古、という名前の戦闘を行っていたんだけど教えることなんて何もなかった。
そもそも反応速度や頭の回転の速さ、魔力による身体強化に関してはどれにおいても俺を上回っていて、剣を使う相手への戦闘経験もそれなりにあるようで剣の使い方を知っているようだった。
まぁ、ガルさんと二人でここにいるより剣を使えるようになっているのでまぁなんやかんやありって感じだった。
肝心の魔力量拡張に関しては特に実感はなかった。
なんとな~く、じわぁ~っと気分が悪いだけでこれと言って広がってる感じはしなかった。
ただどうやらヴァルプスによると着実に増えているみたいで、いやな顔もしながらもまぁ見れるくらいになったとは言っていた。
魔法についても教えてもらおうと思ったのだがヴァルプスにとっては魔法は息をするように自然なモノらしくよくわからんと言っていたので断念していた。
そうこうしているうちに一ヶ月が経った。
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