第35話 出会い
おそらく誤字、脱字等あるとは思いますが、どうかその寛容な御心でお許しください。
そして、よろしければぜひ評価等お願いします!
「来るぞ。」
魔獣は少ししゃがみ込み少し溜めを作ったのちにとびかかってきた。ガルさんは左に、俺は右に飛びのき、黒霧でお互いの姿が見えなくなる。
「こっちが狙いのようだ!ユージーンは隠れてていい!」
「了解!お気をつけて!」
霧の向こうから声が聞こえたのちに、爆発音が連続して幾度となく聞こえてきた。
周りに気を配りながら家があったほうに移動すると、大気を割らんばかりの魔獣の咆哮が聞こえてきた。それに続いて、地面が激しく揺れた。魔獣が地面を打ち鳴らしているような音も聞こえてくる。
やばそうだな、とかなんとか思っていたら目の前に一匹の炎で出来た小鳥が飛んできた。
「ん?これは、ガルさんの...。」
その小鳥は目の前でくるくると少し回転した後、ゆっくりとどこかに飛んで行った。
「ついて来いって?まぁ、いいけど...。」
小鳥を追いかけてしばらく進むとそこにはガルさんが立っていた。
「あれ、なんで...。さっきまで、というか今もあいつの相手をしてるんじゃ...。」
「おや?もしかして俺がただ炎を操って爆発させるだけの魔術師だとでも?幻術ぐらい使えるさ。とにかく、子の階層から一回出よう。あのデカ物が幻術の相手をしている間にな。」
「そうですね。」
「さっさと戻って、援軍を呼ぶとしよう。あんなけだものの相手なんかできるか。」
「誰がけだものだって?」
透き通るような声が後ろから聞こえてくる。振り返るとそこにはさっきの魔獣を小さくしたような獣がいた。
その獣は右足を振り上げ、鋭い鉤爪で切り付けてきた。その一撃をとっさに抜いた剣でかろうじてはじき返す。それと同時にガルさんが獣の鼻先で小鳥を爆発させた。獣は一瞬で後ろに飛び去り、距離ができる。
「驚いたな、この獣には知性があるぞ。」
「私は獣ではない。どちらかというと、竜に近い存在だ。それに、ヴァルプスという名前もある。」
「ヴァルプス...その名前、誰からもらった?」
「言う必要あるか?それに、先に伝えておくが私は敵ではない。さっきのは少し試しただけだ。」
「なぜ家に変身していたんだ?」
「答えるつもりはない。」
「そうか。で、何の用だ?」
「用があるのはお前じゃない。そっちの坊やだ。」
「ん!?僕!?」
「そうだ、そこの坊やちょっとこっち来い。そうだ、でちょっとしゃがめ。よし、顔を見せな。目だ、目を見せるんだ。...なんだ普通の目じゃないか。」
「目って、父上と何か関係が?」
「勘がいいな。勘のいいガキは、まぁ嫌いじゃないよ。話が早いしな。よし、もう離れていいぞ。次はそこの魔導士だ。こっち行くぞ。」
獣、いや竜か。竜はガルさんを連れて霧の中に消えていった。
何の話をしてるんだろうか。そもそもあの竜は何だ?師匠なら何か知ってるかな?師匠!なんか知ってる?
(知ってはおるが、まぁ今は話すことはできんの。そのうちわかるじゃろうから待っておれ。)
ほーん。まぁ師匠が言うならしょうがないか。黙って待つことにしよう。
しばらくすると、ガルさんが子供と一緒に戻ってきた。ちょうど俺と同じくらいの年齢だな。
「待たせたね、ユージーン。さて、紹介しよう。こちらが、今日から君の友人になるヴァルプス・リーフィス君です。仲良くしてあげてね。」
「ヴァルプスって、それにリーフィスってのも...。どういうことです?」
「幻術の一種だよ。グレンゴルドが使ってたのとは違う。私はあれを使えなくてね。」
「グレンゴルドを知っているのか?」
「そりゃあな。竜であいつのことを知らないやつはいないよ。」
「それは、なぜだ。あいつは、何か、特別なのか?」
「ふん、お前ら人間にはわからんさ。それに私から教えることもない。私は君の敵ではないが、同様に味方でもないのでね。あ、坊や。君は別だ。私は君の味方さ。友人と言い換えても問題ないがね。」
「それは、どうも、ありがとうございます...。」
なんとも胡散臭いな。10歳そこらの見た目で胡散臭いって相当だぞ。大体、友人になるってなんだ。信用できるか、こんなやつ。それに、リーフィスってガルさんの苗字だろ?どういうつもりだ?
「まぁ、なんでもいい。で、今日からこいつが君の友人として君と行動を共にするから、そこのとこよろしく。」
「よろしく、ユージーン君。」
「うん、よろしく。」
いかがだったでしょうか。
いいじゃん!と思っていただけたなら幸いです。
この↓にある評価の部分をおしていただければがんばれます!




