第31話 初めての
おそらく誤字、脱字等あるとは思いますが、どうかその寛容な御心でお許しください。
そして、よろしければぜひ評価等お願いします!
「アンナさん、すごい綺麗な人でしたね。」
「そうだね。あんなにきれいだと逆にちょっとビビるよね。」
「こちら認識票になります。」
「ありがとう。よし、行こうか。」
「その認識票って何に使うんですか?」
「人数の確認に使うね。あと失踪とかした場合に冒険者ギルドか魔術協会に報告を入れれるようにするためだね。」
「なるほど。じゃあなくしたら大変ですね。」
「いや、これはなくしても会員証と紐づけされてるから問題ないよ。」
「おぉ、ありがたいですね。」
「だね。会員証のほうをなくすと結構大変なんだよね。」
「会員証...さっきアンナさんに見せてたのが会員証ですか?」
「これのことかい?これは会員証ではないんだけど...。」
そういうとガルさんはコートの内側からチェーンにつながれたゴツめのペンダントを取り出して見せてくれた。ペンダントには王冠をつかんだ鷲と剣と杖が描かれていた。
「結構派手なんですね。」
「そうだね。これの歴史は浅いからね。」
「そうなんですか?」
「うん。この、宮廷魔導士勲章はデッドアロンが作ったものだからね。まだ5,6年しかたってないよ。」
「へぇ、なんで作ったんですか?」
「さぁ?権威を誇るためとかじゃない?」
そんな話をしながら階段を上ること数分、階段の終わりが見えてきた。
階段を上り終えるとそこには森が広がっていた。
「森...ですね...。」
「うん。1階層は森だね。ちなみに最速で7階層まで進むのと、じっくり7階層まで進むの、どっちがいい?」
「どうせならじっくり探検しましょう。」
「そうだね。じゃあまずどっちに行く?」
「じゃあこっちで。」
左を指さし、そっちに向かって進む。
「これ、地図とかに書かなくていいんですか?」
「魔力で印付けてるから大丈夫だよ。」
「遠くに離れてもわかるんですか?」
「込めた魔力量によるけど、このダンジョンの同じ階層内くらいなら網羅できるね。」
「階層が違うと厳しいですか?」
「いやなんか、魔力を感じなくなるんだよね。どういう仕組みかはわかんないんだけど、これは全部のダンジョンで共通なんだよ。」
「へー、まぁ、僕にはあんまり関係ない話ですね。あ、向こうに魔物いますね。」
進行方向の先に犬型の魔物が数匹群れでいた。
正直、犬型とか猫型の魔物倒すの気が引けるんだよな。まだ、盗賊とかを相手にする方が気分いいや。
「んー、あんぐらいなら一人で処理できそうだけどな。どう?」
「どうといわれましても。やばくなったら手を貸してくださいね。」
そう言い、身体能力を施すと一気に距離を詰め、一匹に狙いを定め斬り上げる。しかし、魔犬は匂いで気付いていたようで簡単に回避されてしまう。魔犬4匹は低く唸りながら取り囲むように広がる。
「えぇ、これひとりでやんのぉ?」
愚痴っていてもしょうがないので、しっかりと剣を構えると左の一匹に向かって突進し、剣を振り下ろす。魔犬は後ろに飛びのいて回避をするが間髪入れず距離を詰め、胸を真横に斬り裂く。キャインッという甲高い声に混じって、ザッという音が聞こえる。反射的に前に倒れるように転がり込み、後ろから飛びついてくる魔犬を避ける。そこに飛び込んできた3匹目の魔犬に剣の切っ先を向け貫くが、さらにそこに明らかに間に合わないタイミングで4匹目が飛び込んでくる。
間に合わないと覚悟を決めるが、小鳥が爆速で飛んできて爆発する。最後の魔犬はそれに驚いて動きを止めた。
「あぶなかった!ナイスフォローです!」
「最後の一匹も油断しないようにね。」
飛びのいて警戒をしていた魔犬だが、これ以上は危ないと判断したのか森の中に駆けて行った。
「あら、どっか行っちゃいましたね。」
「そりゃ得体のしれない攻撃されたら怖いだろうし。」
「それもそうですね。にしても一人じゃちょっと厳しかったですね。」
「まぁ、あれは連携が良かったよ。切り替えてこう。」
「そうですね。ちなみにボスとかいるんですか?」
「ボス、ボス...。ボスって何?」
「あー、なんか特別強い魔物みたいなやつです。」
「うーん、上位種のこと?それとも、名有り?」
「その二つはどういう違いがあるんですか?」
「上位種は、特殊な進化をした個体のことだね。例えばさっきの魔犬だと、進化するとより大きくより速くなるんだけど、魔犬の上位種は触手が生えるやつとかでかい角生えてるやつとかいるね。名有りは、同じ種族の中でも格別に強かったりスキルを持ってたりして、ギルドが特別な魔物だと認定してる個体のことだね。」
「なるほど。ダンジョンの中で階段を守ってたり部屋の主みたいなのはいないんですか?」
「そういうのは、めちゃくちゃ稀だけどいるにはいるみたいだよ。あんまりにも強いから数十人規模で討伐するんだとか。」
「あ、いるんですね。」
ボスって言葉はこっちにはないのか。気を付けないとな。今まであんまり指摘されなかっただけで、結構変な言葉とか使ってたんだろうな。そもそも、日本語を話す感覚で話してるんだけどどうなってるんだろうな。唐突にここの言葉を理解できるようになったんだよな。
(あ、それわしがやったんじゃ。)
あ、師匠がやってたんだ。まぁ、あんまり気にしてなかったけど明らかにおかしいよな。ちな、ほかの国の言語だとどうなんの?同じように話せんの?
(主要な国だと言語の違いはほとんどないからいけるのぉ。あっても標準語と津軽弁くらいの差じゃからまぁ何とかなるんじゃないか?ただ、亜人の国の一部はほかの言語を使ってるから、言語での意思疎通はできないのぉ。もしおしゃべりしたくなったら頑張って勉強するんじゃな。)
まじかぁ。楽したかったけどまぁ、そんな国に行くことないだろ。お、階段見えてきた。
「こっちの道で合ってたみたいですね。」
「そうだね。じゃあ二階層に行こうか。」
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