表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/38

第12章 遠征 前

 騎士団司令部から帰ってきた俺は親父殿に話があると言われ、居間に向かった。正直もうくたくたなんだが...。


「ユージーンよ。話があるというのはほかでもないお前の魔力量についてだ。私が学生の時ほどではないが魔力量はかなり少ない。それにお前の戦い方は剣の技術と魔法による奇襲をメインとしているところがある。私がそんなことを教えた覚えはないが、その戦い方があってるというなら矯正するつもりはない。しかし、その戦い方では魔力が切れたとき一気に窮地に陥る。今日の決闘でもそうだ。もしあの場面でエミリアが回避し、反撃に転じていたらなす術はなかっただろう。それに今日エミリアはかなり受けに回っていた。彼は本来攻め立てるタイプだから、そうなってしまうと奇襲を仕掛ける前に勝負が決まる。そこでだ、ユージーンが強くなるには2つの方法がある。1つは純粋に剣の技術を鍛えること。もう1つは魔力の総量を上げることだ。剣の技術に関しては、騎士学校に行ってたら自然と鍛えられるだろう。問題はもう一つの魔力量だ。これは方法がかなり特殊で騎士学校では総量の拡張はできない。」

「なるほど。」

「魔力総量の拡張は魔法学校でなら拡張できるんだが、俺が魔法学校の校長と仲悪くてな。おそらくだが、使わせてもらえないだろう。」

「え?」

「だからな、学校が始まるまでのこの4か月を使ってユージーンにはレンドリアに行ってもらう。」

「レンドリアって西の端にある森ですか?」

「そうだ。そこで知り合いの魔術師が魔法の研究をやっていてな。そいつに手紙を送ったところ2つ返事で了承してくれたから、そこで魔力総量の拡張をしてもらう。」

「わかりました。いつ向かいますか?」

「同行者の準備ができるのが来週になるらしい。そこまでにユージーンも準備しておいてくれ。行っていいぞ。」

「はい。」


 魔法学校の校長と仲が悪いって何やったんだよ、親父殿。なんか、騎士学校と魔法学校があんまり仲が良くないのは知ってたけど、仲が悪いってどういうこと?というか、レンドリアか。あそこ確かダンジョンあったよな。しかもあそこらへんダンジョンからあふれてきた魔物で危険とかなんとか。そんなとこで魔法の研究ってなんだ?

 まぁ、いい。準備するか。でも何がいるんだ?剣と服ぐらいか?必要なもの、必要なもの...。思いつかないし、いいか。


 1週間後...


「ユージーン、迎えが来たぞ。...すこし荷物多いかもな。服は向こうで用意してあるらしいから、剣だけ持っていくといい。」

「わかりました。」


 服すらいらないのか。準備って何だったんだ?心のか?とりあえず門に向かうか。


「やぁ、ユージーン君。」

「エミリアさん!同行者ってエミリアさんのことだったんですね。」

「そうだよ。師匠にお前もダンジョンで鍛えて来いって言われてね。せっかくだし一緒に行こうかなって。」

「エミリアさんと一緒なら安心ですね。」

「そんなこと言ってくれるとは、ありがたいねぇ。馬を出してくれ!」



読んでいただきありがとうございます。

気分で更新するので気長にお待ちください


後編に続きます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ