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草原の乱

乱闘に巻き込まれつつもぶれない主人公のようですよ!? グロくなりますからご注意ください♪

べしゃり。草原を横断するおれの足に鮮血と肉片がこびりつく。


周囲には倒すべき敵を探して血走った目のジャッカルと狼の群れの死闘が繰り広げられていた。


ど、どうしてこうなった!? 起きて直ぐにおれの首は狼に食いちぎられてしまったのだ。


でも問題ない。だっておれの今の身体は本体ではないのだ。だから、制限こそあるが、再生できる。


「お、おい。タンポポ死んじまったのか? しっかりしろ!」

「だ、大丈夫です。それより早くここから離れましょう。」


「そ、そうだな。お主に今死なれては我街に帰れなくなってしまうのだ。」

「確かにそうですね~。」


「しかし凄いな!? 首つながったのだぞ!?」

「まあ、そうですねえ。あそこの丘のあたりまで早くいきましょ、グハッ。」


「ええい。邪魔をするでない!」

「なるべく殺生は避けていきましょうよ・・・。」


既に何匹か殺してしまっている口裂け女様。


「お主、自分もやられているのに、何故反撃しないのじゃ!?」

「私は弱いですからねえ・・・。それにこの体ではなかなか致命傷にならないですし・・・。」


「お人好しすぎやせんか? まあ、先を急ごうか!」

「はい。そうしましょう。」


おれたちは種族の縄張り争いから何とか抜け出し、茂みに隠れ、やり過ごす事にした。


途中何度か見つかりそうになっていたり、攻撃される場面もあったが、死んだふりがきいたようで、なんか見逃してくれた。


「ぐぬぬぬ。屈辱じゃ。なぜ我もやられたふりなんかをする羽目に・・・。」

「今後、格上の相手との戦闘時に奇襲に役立つかもしれませんよ?」


「そ、それもそうじゃな。まあ、我が勝手にやったことだしな。別にお前の真似なんかじゃないからな。」

「もちろんですよ。」


「ところで、なぜ日が出ている時間を無駄にしているのじゃ。」

「そうですね。確認するべきでした。それは夜の方が口裂け女様はコンディション良く移動できるのではないかと思ったからです。」


「む。どうしてそう思った?」

「いえ。別に深い意味はないんです。ただの感ですよ。」


「ふう。やはりお前の事が分らんな。そうじゃな。確かに我は夜の方が力が増す。」

「そうでしたか。」


「普通こういった事は弱みになるから、誰にも教えちゃダメなんじゃぞ!?」

「分かりました。墓までもっていきますね。」


「分かればよいのじゃ。しかし、こういった2人で密着している時間も今後そうあるまい。」

「確かにそうですねえ。」


「気になった事を聞いておこうか。」

「はい。」


「お主の本体は誰に預けた? お主が放ってここに来たとはどうも思えんのじゃ。」

「ギルドの受付嬢のソフィアさんですね。いつもご厚意にさせて頂いていますし。」


「人に自分の命を預けれるのか?」

「まあ。友達ですし。信用はしてます。」


「なるほどなあ。お主からは我の分からない事がまだまだありそうじゃ。」

「いえいえそんな。(〃▽〃)ポッ」


「帰ったら我がお主のタンポポの植木鉢をもらってやるぞ。」

「それは、おれにお婿に来いということでしょう? 大胆なひとですね!?」


「むぐ? 何を言っているのじゃ!? 違わい!」

「で、ですよね~(涙)」


「お主の命を握っていびり倒してやるのじゃ! フハハハハハ!」


わ、悪い顔してますね~。


「でも、酷い事しないで下さいよ?」

「むう。お主しだいじゃなあ。」


「例えばどんな事されるので!?」

「む、そうじゃな。我以外のモンスターや怪異と仲良くしたりすると、マッチで燃やしたりとかじゃな。」


「え~。怖い・・・。」

「む。そうじゃ。男友達なら許してやっても良い。」


女性との付き合い方をわきまえろってことか? 暗に言われているような。


まあそれでも良いのかもしれない。だっておれが勝手に口裂け女さんの事を信じたいと思ったのだから。


例え騙されても、杭はない気がする。


日が沈みそろそろ出発だ。2人の座っていた地面はほんのり温かくなっていた。







またまた更新日が空いてしまいました。(涙)読んでくれてありがとう♪ これからも頑張っていきますのでよろしくです♪

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