<こんな故郷の片隅で> Twistin' the Night Away ②
このお話は100%!黒楓の妄想です。
しかし僅かに真実のスパイスを振りかけています。
ネタモトのコにバレたら激怒られそうですが…(^^;)
カレが戻って来たので、そこに座らせて改めて尋ねた。
「さっき悔しいって言ったが、それはカノジョの前カレに対する嫉妬じゃないのか?」
「多分…そうです」
「なら、その嫉妬に打ち勝つ方法を二つ思い付いた。一つはキミのその可愛い顔を活用して複数の女とイイ思いをする。もう一つは前カレの数倍カノジョを大切にする。 キミはどっちを選ぶ?」
「オレは! カノジョを数倍大切にしたい!」
「別にカッコつける事はない。今、キミの前にいるのはキミがエッチ目的で呼んだ私だよ」
「それでも…やっぱり、カノジョを数倍大切にしたい!」
私はため息をついた。
要らぬおせっかいをしてしまう事になるのか…
「私は冴子と言うんだ。キミ、名前は?」
「いつきです。樹木の樹のひと文字です」
「いい名前だね。では樹、まずは表の公園に行くぞ」
私は樹を公園に連れ出して、まず爪を切らせた。
思った通り大雑把だ。
仕方がないので深爪にならない程度にキレイに切り直して、細かくやすりをかけてあげた。
「カノジョを大切にするってことはね。こういう事をちゃんとすることなの」
樹が不思議そうにしているので仕方なく説明してやる。
「キミは女の子を触るんだよ。それともキミは目に入ったまつ毛をボロボロギザギザの爪で掻き取ったりするの?」
樹は意味が分かったようだ。
悟りの悪いヤツなら公園に捨て置くところだった。
「ところでキミはどんな財布を使っているの?」
樹はヒップのポケットからマジックテープ仕様の財布を出した。
なるほど… ここからか…
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私は樹を待たせておいてスマホで開閉のできるコインロッカーから銀行の封筒とお泊り用のミニトートバッグを取り出し、代わりに今持っているカード類を放り込んだ。
私は自分を守るためにこの様なロッカーをいくつかの駅前に用意している。
さて、まずは財布を買おう。
すぐ使うからとタグを外してもらった財布に封筒の中身を全部詰めて樹のところへ戻る。
そして、「樹! これを丸ごとあげるから今日の支払いはキミがするんだ」と財布を渡す。
「中身の詰まった長財布はヒップのポケットには入れるなよ。物騒だから」
私は、財布の中身に驚いている樹の腕に手を回した。
「まずは、ショッピングしよう!」
デパートの1階。
「こちらにはSPORTタイプもあります」と店員が試香紙を手渡してくれる。
うん、初めて試したけど、これもいい
「樹はどっちがいい?」
カレは少し悩んでSPORTを選んだ。
さっそくシルバー色の箱を開け、くすぐったそうにしているカレの髪とうなじにプッシュしてやる。
身なりも整えたし、仕上げとしてはこの香りは上々だ。
「キミはお酒は大丈夫か?」
「コンパで“飲んで飲んで”しても大丈夫です」
「あぁ、聞くんじゃなかった。そんなバカげた飲み方はしないよ。私のお気に入りの広東料理店がある。 そこへ行こう。老酒も美味しいし」
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アールシュ君が私達の前に料理を運んできた。
相変わらずの美少年で優雅な所作だ。
「カレはね。インドからの留学生でバイトくんなの。クシャトリヤの出で、それはもう向うじゃ大変なものらしいんだけど、日本のアニメに躓いて留学までしてしまったの。自分がアニメから抜け出たような容姿なのにね」
「お知り合いですか?」
「違うよ。鑑賞対象。キミと同い年くらいかな」
「確かに…凄いです」
「地球の広さがわかるだろ?」と私は老酒のグラスを傾けた。
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さて、ただ今は、ラブホのエントランス。パネルの前だ。
私は手にお気に入りの店のケーキの箱。樹にはシャンパンの箱を持たせている。
「…色んな部屋、あるんですね…」
「うん、ここは割と制覇したけど、どの部屋もいいよ。もちろん仕事利用だけどね」
このきょどっている様子、確かに初めてらしい…
「あ、この天蓋ベッドの部屋。シアタールームの音響が良かったな」
「そこにしましょう!」と樹はボタンを押した。
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「ホントは女の子を先に入れた方がいいんだゾ」と言いつつも樹をバスルームに追いやった。
だって、どうせ『クサいし汚いし』なのだ。
パパッと服を脱ぎ、下着姿でバスルームに乗り込んだ。
樹がギクッ!とのけぞった。
「ホラッ! やっぱりちゃんと洗ってない!」
ブローバスに足を入れようとしていた樹を引き剥がして連れ戻す。
そこから先は“腕白坊主のお母さん”状態だ。
逃げ惑う樹に覆いかぶさってゴシゴシ!!
お尻だってなんだって、それはもう懇切丁寧に!
“前”も反応したのをいい事に裏から表からきれいにしてやりましたよ!!
風呂から上がってみると樹が何となく待っていたので私はちょっと思い付いた。
「ね! せっかくの天蓋ベッドだから、私をお姫様だっこで連れってって」とカレの首に手を回した。
よく考えたら、お姫様だっこは私も初体験だ
なかなかに良い
樹は私をそっと降ろしはしたが、覆いかぶさろうとするので、身を起こして手で押し戻した。
「がっつかないの」
逆に私が樹を押し倒してからカレのバスローブをはだけさせた。
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カレの乳首にそっとキスして愛撫する。
樹が反応して声をあげたので、耳元で
「オトコの子も感じるって分かった?」と囁いた。
カレの体中を愛撫した。
何度もイカせたが、大体は口で受け止めたので、体の下に敷いてあげたバスタオルまでは汚さずに済んだ。
ようやく樹の“ブレーキ”が踏めたので
私はいったんベッドを離れてパウダールームに向かった。
戻って来るとカレは子犬の目で呆然としてる。
それが可愛くて深いキスをあげた。
「キス、甘いでしょ?」
「はい、果物の香り?」
「フルーツマウスウォッシュを使っているの。色々使っていたのだけど、今のが一番…」
「おいしいです」と樹がキスを奪いに来た。
「樹、優しくね」と頬を包んであげる。
私はバスローブを脱いだ。
「部屋、明るくしてあげてるんだから、色々見て、しっかり覚えるんだよ。女の子なら、まあだいたいは同じだから…」
まず、カレの手を取って胸に置いてあげる。
「最初はぎゅっと力入れっちゃダメ。噛んだりも… ん、… あとは、その人 あ、んん… 次第だけど…」
なるだけ柔らかくやらせた…
私の息遣いも少し甘くなって、熱くなってきたので…カレの手を導いてあげる。
「わかる?キミに反応しているんだよ。でもまだまだ、手荒い触り方はしないで…」
。。。。。
。。。。。
。。。。。
そして、やっと、私はコンドームを出した。
「ホテルにも置いてあるんだけど…必ず用意してね。結果的にはカノジョの為だから。ちなみに私はこの商品が後が一番楽かな… さっ!自分で付けてみよう!」
オトコの子がちょっと首を傾げながら付けてる様なんて…そういえばしげしげ見たことないなあ~。この仕事、山ほどやってるのに…
。。。。。
。。。。。
迎え入れたカレは先に果てたのだけど…私はカレの背中に両手を回してしっかりくっついた。
「まだ…このままで中に居て、小さくなっても…」
私の中が動いた
「ほら、ね… 女と男って リズムが違うから… ずーっとずーっと カノジョに蹴っ飛ばされるまで、くっついてあげな」
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結局、カレの腕の中で、裸のまま寝てあげた。
目が覚めると樹はまた子犬の目をして、私の髪をいじっている。
「髪触るの、悪くはないけど… ちゃんと手をキレイにしてから。
じゃないとカノジョに叱られるよ」
ますます切なそうな目をする。
「したいの?」
頷く
「私と?」
頷く
「ちょっと待って」
私は昨日、バスルームに引っ掛けて干していた方の下着を身に着けた。
「汚しても、ダメにしても全然かまわないから… 脱がせる練習からしなさい」
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別れる前に、カレがアドレスを聞いてきたので交換してあげた。
「でもね、キミとはもうお金をはさまなきゃ 寝ないよ。キミはカノジョと仲良くするのだから… でも、オトコの子の本能でどうにもならなくなった時は、私たちを呼びなさい。
そのために私たちは仕事するのだから…」
樹はまだ子犬の目だ。
「でもまあ、何かの相談とかでのメールはOKだよ」
果たしてそれからしばらくして、樹からHELPメールが入った。
…カノジョの誕生日にどうにかしたいって?…
まったく、私も過保護だわ!
でもあの、『インナースペース』のエンドロールみたいに車をすっ飛ばしたくなって、
私は『Twistin' the Night Away』をスマホのスピーカーから流した。
『オトコの子向けのエロ』を書いてみようとしたのですが… 何だかオトコの子へのお願いに終始してしまったなあ~
やっぱ、私にゃムリか…
逆に女性からは「オトコを甘やかすな!!!」と叱られそうだし…
早々に削除したほうがいいのだろうかと
ちょっと落ちてます。(^^;)