075 赤土の歌
一斤染の花片が千々と舞う中、竹葉蛇の節くれた手柄杓に横たわる目張命は淡く輝いていた。その輪郭が煌めく砂となって崩れ始めたのだ。
「まなっ」
竹葉蛇の胸前袷の竹組みからまろび出た夜刀は、ふわり宙を渡って友の傍らに跪いた。
「夜っちゃん」
力なく差し上げられた手を取るとまるで塩の柱のよう。ざらついて崩れる粒子がサラサラと指の隙間をすり抜けて行く。
「まるで本物ね」
「そうでしょう。わたくしですら甦りを信じてしまいそうなほどだったもの」
夜刀は世を去りし者が星の記憶として留まり、希えば再び見えることも叶うと知っていた。知っていて尚、今日まで一度も試すことをしなかったのは、厭だったからだ。蓄積された情報を基に再構築された友と対峙して、そこに違和感を見出すことが。
例え御業であっても、時間軸を超えて過去や未来を操ることはできない。星霊もまた他と同じく時間軸に沿う存在であり、御業による過去知は星霊の持つ情報によって再構築されたもの。未来知は情報を基に計算し尽くされたあり得べき未来の投影に過ぎない。だからこそ夜刀は、再現された友にどこか作り物めいた印象を受けるのではないかと忌避し続けて来た。
「こんな風にして会えるのなら、もっと早くにしていればよかったわね」
「……会えて嬉しい」
触れた頬に浮かぶ笑みが砂を流すように形を失っていく。千歳を三歴りともに過ごした可愛い娘を、夜刀は両の蛇目にしっかりと焼き付けた。
「まなの四方風運は昔のまま、とても美しかったわ。冬の風花、秋の紅葉、夏の青葉に春めく花の嵐――。まだまだ北風たちにも負けてはいないわね」
「ありがとう。娘たちのこと、よろしくね」
「ええ、分かっているわ」
「でも、母親の座は奪わないでね?」
「それはあの娘たちに言って頂戴。私には元よりそんな気なんてないのだから」
少し尖った友の唇を紅差し指でなぞって、夜刀は優しく微笑んだ。指先に籠る情は互いの狭間で無色透明の花を結ぶかのよう。それ程に寄り添う心と心。
やがて、それぞれの傀儡を降りた阿呼と小さ神たちが目張命を囲むと、いよいよその体は形を失くして、星霊と楓露の相反するオーラが神気の帯に巻かれて、透ける面影ばかりを残す。
「阿呼比売」
「はい」
「見事な依り寄せでした。これからも姉君様を支えてあげて下さいね」
「はいっ。目張様、本当に、本当にありがとうございました」
数日を一心同体で過ごした阿呼は、自らの半身と離別するような感覚を得て、知らずと涙を溢れさせた。おっとりとして懐深い梟神は、母、真代とはまた異なる母親の温もりで阿呼を包んでくれた。そこに後ろ髪引かれる思いが残るのだ。
「目賢さん、当頭さん」
「あい」
「しびっ」
「眼百鬼はそろそろ動けなくなります。その穴はお二人で埋めて下さい」
「あい」
「承知しましび」
受け合う小さ神に微笑んで、目張命は阿呼を見、夜刀を見た。
「まな」
「目張様」
かかる声に透ける瞼をそっと閉じて、目張命はそのまま薫る風に攫われるように音も無く消えた。谷風が止んで、一滴の静寂を落したかのような時間だけが佇む――。
「……遠神笑美給」
遠つ御祖の神々よ、どうか微笑み給え――。
夜刀は目張との邂逅を言祝いで、更に遡っては宵風、索、日怠、白雪と、白守の代々に想いを馳せた。それによって、これまで行き場もなく彷徨っていた気持ちが、その在処を見つけたかのような心持ちを得るのだった。
「また会いましょう。いずれ、また……」
立ち姿の夜刀は、どこか憑き物の落ちた面差しでそう呟いた。隣りを見れば少し大人になったような阿呼の顔。その肩にそっと手を置く。
「さ、戻るわよ。首刈たちが待っているわ。最後の詰めまで、きちんとしなくてはね」
「はいっ」
「あい」
「しびびっ」
颯爽、裾を返して傀儡に乗り込む。
竹葉蛇が上昇すれば、眼百鬼は小さ神の二領に支えられながら後を追う。
阿呼は兜を巡らせ眼下を見た。
見下ろす谷には最早噴き上げる黒雷もなく、蟷螂たちの戻る気配もない。この寂寥を姉の想い描く通りに埋め尽くし、継ぎ合わせれば想いの全ては結実する。阿呼は両の手に拳を握ると、決意も新たに上を向いた。
***
夜刀ちゃんたちが戻って来た。浸透という御業を用いて、隙間なく埋め尽くされた黄金の足場を破ることもなく。
そして聞かされた話に私は一抹の寂しさを感じた。ただ、同じ想いであったろう阿呼が既に立ち直っていたというか、しっかりとした態度で事の次第を語ってくれたので、姉である身として今は今、成すべき事に集中しようと、心は微細も揺るがなかった。
「それじゃあ始めよっか」
十分に休息を取った私たちに次いで、夜刀ちゃんたちにも一息入れて貰い、そろそろかなという頃合いで私は告げた。
私の提案で、全員、兜鎧傀儡を降りて貰い、六領の兜鎧傀儡は近くの岩棚に停めて、黄金桟敷の真ん中に集合。
阿呼が眼百鬼を動かせなくなったという事情もあったけれど、それを抜きにしても、直に手を繋ぐことに価値があると考えたのだ。最後の一手には肌合いを深め、より一つになって望むべし、と。
「準備はいい?」
問えば皆々頷いて、後は合図を待つばかり。心持ち表情は硬い。
うん、これはよろしくないね。
ある程度脱力しないと奇麗な唱和は望めない。それは同調でも同じこと。さて、どうしようか。
ぐるり一同を見回して、私は対面に立つ夜刀ちゃんに視線を定めた。
「ところで夜刀ちゃん」
「何かしら?」
「異世界の影響で見えなくなってるけど、上に溜まってる星霊はまだまだある感じ? これから谷を黄金で埋め尽くすのに足りそう?」
今はまだスケートリンクの氷ほどの厚みであろう足下の金を踏みしめる。
「それはなんとも言えないわね。とは言え足踏みしている訳にも行かないのだし、やってみる他はないのではなくて?」
至極当然の答えが返って来た。穿って言えば「何を今更」だ。けれども私は更に踏み込むことにした。
「んー、夜刀ちゃんならできるんじゃないかなぁ」
「? なんの話かしら?」
「うん、例えばね? もっと広い範囲から星霊を集めるの」
「広い範囲?」
「そそ。銛鋒の谷や、もっと離れた場所からも。ううん、中央高地全体から引っこ抜く感じでさぁ」
「何を頓珍漢なことを。幾ら私だってそんな真似できる訳ないでしょう」
藪から棒の話に呆れ顔をして、夜刀ちゃんは取り合おうともしない。
でも本当にそうかな?
私のイメージの後押しがあればあながち無理とも言い切れないじゃないかな?
例えば巨大化した樹木や生き物。そこから星霊を引き出して元のサイズに戻す、なんてイメージを共有すれば当然、大から小への変化に伴って余剰の星霊が溢れ出るのだから、それを夜刀ちゃんが束ね合わせて引っ張り込むことは、不可能とまでは言えない気がするんだよね。
なので、臆面もなくそれをそのまま言ってみた。如何なものだろうか――。
「んふふふ。御免なさいね。でもさすがに笑っちゃうじゃない? 貴女どれだけ自由な発想をしているの? そんな挙句の果てみたいな話、土台無理に決まっているでしょう」
無理なのかなあ? でも、この話には話自体に込めた以外の思惑もあるので、臆せず最後まで行きますよ。ここからしばし緊張の対話に突入します。
「そっかぁ……。さすがに無理かぁ。だよねぇ。夜刀ちゃんって若く見えても実際歳なんだもんねぇ。それを考えるとまあ仕方がないのかなぁ」
と、嘯いてそっぽを向きつつ、チラリと様子を窺えば――。ご覧下さい。白群の唇がプルプルしてますよ。
「……ちょっと待ちなさい。それは一体どういう意味なのかしら?」
目の奥を怒らせる夜刀ちゃん。その圧をいなしつつ、さも当たり前のことを言った風を装う私。
言うまでもなく内心はひやひやドキンちょでございます。周りも周りで、阿呼や千軽ちゃん辺りからは危ぶむ気配が漏れている。夕星は目こそ丸くしていたけど、口元では笑みを隠そうと堪えていた。傍観者の気安さだね。
「え? 言葉通りの意味だけど? 年寄りの冷や水は危ないもんね。うーん、残念だなあ……」
挑発混じりの棒読み口調でダメを押せば、夜刀ちゃんたら相当むかむか来てらっしゃる。おこなオーラがありありと揺らめいてるよ。怖いぃぃ。
「……やってやろうじゃないのぉ!!」
キレた。
期待を裏切らない夜刀ちゃんてホント好き。
「えー? 大丈夫ぅ? 無理なら無理で別にいーんだよ?」
「お黙りなさい! そうまで言われて引っ込んだのではそれこそ転宮の威信に関わるわ。貴女の想起が中央高地広しにまで及ぶと言うなら結構。広げた足場から総浚いに星霊を集めてあげようじゃないの!」
「おけまるー! はい決まりねっ」
鉄は熱い内に打て。私は格言に従って即座に話を成立させた。
一連の流れをどうなるものかと見守っていた面々も、夜刀ちゃんの子供っぽいリアクションに呑まれて笑いが漏れる。それをまた「何を笑っているの!」とムキになる辺り、愛すべき万古神に生暖かい視線が集まって、なんともほっこりする訳で。
さてもさても狙い通りに程よく緊張もほぐれて、ここからご破算願いましてと、いよいよ最後のステップへ踏み込みます。
「さあ、手をしっかり繋いで目を閉じよう。息を整えたらお互いの星霊を流して。右回り、左回り。同じテンポで乱れなく。整ったら輪の真ん中に意識を集めて。そこから総仕上げの異世界を一気に、最後まで織り上げるよ!」
慣れたもので体を通る波長はどれも淀みなく回り始めた。右からは阿呼、夕星、目賢姫。左は放谷、千軽ちゃん、当頭姫。そして最後に両側から夜刀ちゃんが来て、ぐるぐるぐると循環が始まる。
「千軽ちゃん」
「おう」
「千軽ちゃんと目賢ちゃん、当頭さんの三人は特にしっかり私のイメージについて来てね。私の頭の中の中央高地はどうしたって大雑把だから、みんなで穴埋めや継ぎ接ぎをお願い」
「任しときっ」
「あいあい」
「承知しましびっ」
岡目八目、餅は餅屋。
独唱と勇んで一手に引き受けるばかりが能ではない。仲間を信じて頼って行こう。それが私の目指す世界なんだから。
「お姉ちゃん、阿呼は?」
「そーよ、私たちはなんにもなしって訳?」
「そーだー、そーだー」
またまた。何もない訳ないでしょーが。
「歌って! ラララでいーから、私の歌に合わせて」
「うん、阿呼歌う!」
「おっけー、そう来なくっちゃあ!」
「おー、みんなでラララだなー」
歌は力だ。
歌こそが力なのだ。
ラララでいい。
音痴だろうがなんだうが、そんなことは構わない。
手と手、心と心を繋いで歌えば、そこに宿した想いは何処へだって飛んで行ける。時をすら超えて行ける。
さあ、歌おう。
心も体も星霊も十分に温まった。
たっぷりと息を吸い込んで、第一声は刻々と染まり行く赤土の夜明けを捉える。
朝焼け 赤く染まる空に
煌めく 明けの星が降れば
追い風 君の背を押すだろう
いざなう 野生の苑生へと
それは赤土という土地が抱く命の息吹や、そこに生じる力強さに任せたメロディーではない。ありとあらゆるものを受け止める広大な優しさによって編まれた野生の揺り籠だ。
そして思い返される日々を随所に散りばめて行く。
あんなことをしたね。
こんなことがあったね。
楽しかったよね。
びっくりしたよね、と――。
ごろごろ 岩場飛び跳ね
切り立つ崖 登り下り
毛虫が 這う葉をよけて
よじれた 木の根を潜る
夕暮れ 心細く
肩寄せ 闇に眠る
怖い夢に目を覚まして
君の寝顔にホッとする
一緒に 行こうね
いつでも君と
手を取り 歌えば
勇気が湧いてくるから
傍にいてくれる人たちへの忘れがちな感謝を込めて。これからも傍にいてねと素直に気持ちを伝えよう。そこへラララが折り重なれば、励みに湧いて歌声は伸びやかに響き渡って行く。
手を取り合おう。
私と君と。
楓露と星霊と。
この惑星の内に外にと住み分けてもいい。ただ、背中合わせではなしに隣り合わせでいよう。同じ方を見て果てなき道を歩んで行こう。
強面の楓露なにがしとも、過去の諍いを忘れ、同じ時を渡る隣人としてありたい。心からそう願う。これまでとは違う明日を、誰もが望める世界であって欲しいから。
新たな夜明け
聳える 動山は標
名もなき せせらぎを渡れば
涯てなく 花咲く野の原に
砂巻く 赤い風が吹くよ
陽炎 揺らめき立つ道に
逃げ水を 追いかけ
目皮の裏に浮かぶ景色に心を寄せて歌い上げる。ふと、どこかから笑い声か聞こえて来た。ああ、あの娘たちが笑ってるんだな――。
目を開けて探してみれば、いつの間にか縁まで迫り上がった黄金の川筋に風波が幾重にも折り重なって、小波は出穂金の稲穂に姿を変え、それが再び風に靡くと、揺り返しと同時に一面の菜の花畑が現れた。
いた――。
菜の花の間に間に連れ立って走り回る三柱の幼な神。絶え間ない笑い声。
蝶々を追いかけて先を行くのは長女格の円香ちゃんだろう。
ピタリと後ろに続くのが私の水干を染めてくれた綾目ちゃん。
最後に少し離れて覚束なく追い縋るのが笛模ちゃん。
うん、間違いない。
勿論、全ては私が見たいと願う幻だ。けれど、三人がいるならば近くにもう一人いていい筈。
目を皿のようにして、川筋を埋め尽くす菜の花畑に視線を走らせた。きっと少し離れた場所で孫娘たちを見守っている。
果たしてその姿はあった。私ばかりでなく、幻の中の幼な神たちもその姿を見つけた。
ねむたい おめめをこすり
ホタルを 追ってよたよた
いつしか たどり着いたよ
みんなの 待つ家に
おやすみなさい
赤土の歌は三柱の幼な神が愛発姫の腕に抱かれたところで終わりを迎えた。
歌の余韻と共に阿呼たちのラララもフェードアウトして、それを合図に菜の花畑も幽かに揺らぎ始める。
私はおまけとばかりに菜花の花冠を三姉妹の頭に乗せた。すると、パッと華やぐ笑顔を残して、姉妹の姿は霞んで行った。
後には谷を埋め尽くす黄金色の川筋が残るばかり。陽炎のように消えた菜花の花弁が金色の川を流れて行く。
蛇行する黄金に朝陽が照り返して、そこに水追いの日照り雨が流れれば、光は一層散りばめられて、場面は眩さに溢れていた。
「素敵――」
あるがままに好ましく美しく、敵うものがない。
私は目の前に広がる壮大な金継ぎを前にして、素敵に勝る言葉が浮かんでこなかった。
「やれやれ、こき使ってくれたわね」
声の主を見遣ればゴスロリの肩越しに銛鋒の谷が映り込む。巨樹で覆われていた筈の森は今やあるべき姿に戻っていた。
私が精一杯広げたイメージを千軽ちゃんたちが補ってくれて、異世界は動山の裾野にまで達した。夜刀ちゃんはその全面に狭蠅生古縄の如く神気を敷き詰め、それを呼び水として森羅万象が孕む過剰な星霊を吸い寄せたのだ。
若草色の玉を結ぶ木魂、魑魅が巨樹の洞から、怪翅の下から、縮みゆく樹海の至る所から抜け出しては万丈を渡り、それらを繋ぐ玉の緒にこそ浮かぶ瀬もあるのだと、私の歌心を逞しく掻き立てた。
「うわーっ、さっすが夜刀ちゃん! 全部できてる! 全部叶ってるよ!」
「はいはい、落ち着きなさい。あと、ちゃんはやめなさい」
窘められてもニマニマしちゃう。だって完璧でしょ? こんな景色を私は、私たちは待ち望んでいたんだよ。
「ねぇねぇ、千軽ちゃん。赤土の歌はどうだった?」
嬉しさを抱え込んだまま私は赤土の主に歌の感想を求めた。
「おう。よかったで。好っきな歌やったな。子供らが喜んで歌いそうやん」
「だよね! 赤土では大変なだけじゃない、楽しいことも沢山あったから」
歌に託した想いを真っすぐに受け止めて貰えて、私は高々と天狗っ鼻を反り返らせた。そして独唱に勝る合唱の体感に懐かしさを噛み締めるのだ。
(この世界にも肩を並べて、輪になって歌ってくれる仲間がいるよ――)
そんな届く宛のない報告を、前世へ向けて心から発した。そして蛇足だなと思う。だって、歌は何ものをも超えて届くんだ。そうと信じられる世界に今、私は生きているのだから。
「お姉ちゃん、見て」
「おん?」
驚き含みの阿呼の声色。様子を窺えば真下を指差している。
足下を見ると、雨水流れる黄金から、そんなことはあろう筈もないのだけど、沸々と気泡が湧いて、やがて金色の川床のあちこちから蟷螂やら黄金虫やら、谷に犇めいていた虫たちが現れては飛び立った。どれも皆、大きさは削がれて、当たり前の姿形で、当たり前の梢揺らす森へと飛んで行く。
「森へお帰り! 元気に生きるんだよーっ」
信じられない思いと溢れ出す喜びを抱えながら、私は手を振って見送った。朝焼けの空に舞う虫たちは光るお天気雨の中を縫って好き好きに遠ざかって行く。
奇跡だな――。
そんな思いを抱きつつ、それを可能にするこの世界に心から感謝した。誰に言えばいいのか分からない「ありがとう」を、何度も何度も胸の中で繰り返した。
「さー、帰るかー」
同じ景色を見つめながら、相棒が言った。頭の後ろで手を組むお決まりのポーズで、歯抜けの笑顔を輝かせながら。
「うん、帰ろう。きっとみんな待ち草臥れてる」
答えると、放谷は殊更に悪戯っぽい笑みを見せて、手にした金の欠片をポイッと雨水の川に流した。それを見た私も袂から金を取り出して放谷に倣う。
十分なほど手に入れて、もうこれ以上は欲しい物など何もない。
赤土の大地に描かれた黄金の河筋は、みんなの願いの結晶として、常永久に輝き続けるだろう。




