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おもい...だした!

あけましておめでとう。

年明けから何やってんだろうな。

クリぼっち&ボッチ正月。

アーサイコー(泣)

「お嬢様!起きてください!起きてくださいってば~」


メイドに揺さぶられる。

しかし、人は中途半端に眠ると余計に眠くなるものなのだ。

許せ。


そんなことをしていると、数人のメイドに無理やり着替えさせられた。


仕方なく眠い目をこすりながら、パーティー会場へ向かう。

どうやらもう始まっているそうだ。

誕生日パーティーなんて別にしなくていいから寝かしてくれ。


どうせ...

「こんばんは、リア。

いつものかわいいけど、今日のリアは一層かわいいよ。」


ほらいた。

アルブレヒトお兄様だ。


「こんばんわ。アルブレヒト第二王子殿下。

本日はお越しいただきありがとうございます。」


私は突き放すように精一杯の挨拶をした。


「いやだなぁ。僕らはもうそんな関係じゃないだろ?」


いや、ただの一方的フレンズですが?

こいつが国王になったらこの国滅びるのでは?

人を見る目なさすぎ。


というかほかの令嬢の視線が痛い。

ほら!あの子なんかめっちゃすごい形相で私にらんでるし!

引きつりながらもやさしく笑みを浮かべ、他の方にも挨拶すると言ってその場を逃れることに成功した。

あんな奴より、どうせなら女の子と仲良くなりたい。


「こんばんわ。アベリア様。6歳のお誕生日、おめでとうございます。

私、ビードル伯爵家の長女でキュロル・ビードルといいます。」


そんなこと考えてたら女の子が話しかけてきた。

二人の取り巻きを連れている。

この子が伯爵家ならこの二人は男爵か子爵だろう。

そして、この子たちもどこかで見た気がする。


「こんばんわ。スカーレット公爵家の長女でアベリア・スカーレットです。

本日は夜会に参加いただき、ありがとうございます。」


その後、当たり障りのない世間話をしていたらパーティーは終わった。


参加者を見送った後、ずっと思っていたことを口にする。

「気に入らない。」

そう、気に入らないのだ。

あのキュロルとかいう女。


まるで前世のゴマすり上司を見ているようだ。

私を異様に持ち上げ、失言は取り巻きのせい。


ゴマすり上司か...

私が辞めた後の会社、あの後輩は大丈夫だろうか。


家族なし、彼女なしの私にも一人だけ気軽に話してくれた後輩がいた。腐ってたけど。


(先輩!このゲームが最高なんですよ!特にこの第二王子×騎士団長!

え?いや主人公いますけどやっぱり男性は男性同士で愛し合うのが最高っていうか至高なんですよ!!

先輩もやりましょうよ!ね?ね?)


懐かしいなぁ...ん?第二王子、主人公...まさか!

「ここは、あの乙女ゲーの世界なのか」


すべて思い出した。

自分の顔も第二王子の顔もあのゴマすり子爵令嬢の顔も、全部あのゲームのパッケージに書いてあった顔だ。


そして、私はこのゲームにおいて決して主人公などではない。


『ステータスを更新しました。職業:”公爵令嬢”→”悪役公爵令嬢”』


またこの声か。

疑惑が確信に変わったじゃないか。


どうしよう。このままじゃ学園生活1年目の末、私のせいでスカーレット家は全員



死刑になる。



「どうかしましたか、お嬢様!お顔が真っ青ですよ?」


私の顔をの覗き込むようにメイドがかがんでいる。

「大丈夫よ。」


ゲーム中の私はイケメンたちと仲良くなる主人公に嫉妬して嫌がらせをする。

それに気づいたイケメンたちがお父様も不正もろとも私を断罪した。

最終的にスカーレット一家やその使用人は全員死刑。主人公は好感度の高い一人とハッピーエンド。


不正をしていた両親はともかく、ここの使用人は何の罪もない。

何とかしなくちゃ。


そんなことを考えていたら、また夜更かししてしまった。

「もう寝ないと。」


そんな時、ガラスの割れる大きな音が聞こえた。

「族を捕らえろ!急げ!」


窓からは黒い衣装に身を包んだ族と家の騎士が戦っている様子が見えた。


これは、使えるかもしれない。


「抵抗しないでもらえます?商品は傷つくと価値が下がるんだ。」

私は後ろからナイフを突きつけられた後、手を縄で縛られた。



そして、多くの騎士が見る中で私は連れ去られたのだ。



読んでくれてありがとう。


乙女ゲーに転生、あるあるですねえ

普通ならこのパターンはただの逆ハーレムだったりするわけですがそんなノーマルなことはしたくない。


まぁ先の展開は明日の私次第なんでww

期待しないでまっててください。

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