表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

わたくし、ばくたん!

ほかの作品見たらここなんも書いてない人多いね

書かなくていいんかい!

「知らない天井が...ない」

どこまでも続きそうな真っ白な空間。

視点を傾けると、やさしく微笑む女神のような美人さんがいた。


「こんにちは。ようなではなく本物の女神ですよ!」


ウインクしてかわいい感じのポーズを決める女神。

かわいい系ならよかったんだがこの女神は美人系だ。

正直痛々しい。


「はぁ?痛々しくなんてないわよ!この女神リーザ様がこんなにかわいいポーズをしてるのよ。もっと悶え苦しみなさいよ!そして崇め奉りなさい。」


あ、やっぱ心の声が駄々洩れだったのか。

それにしても、このめちゃくちゃな言いよう、さては駄女神だな。

日本には八百万の神とか言って万物に神がいるみたいな考え方があったっけ。

そうだよな、万物なんだから見た目だけな神もいるよな。


「ちょっと。何一人で納得してんのよ!駄女神?この私が?」


他に誰がいるんだよ


「信っじられない!はぁー、もういいわ。お前なんかモンスターにでも生まれ変わるといいわ」


おいやめろ。何をしてるか知らんが悪い予感がする。


「ざまぁないわ!私を馬鹿にするからいけないのよ!せいぜい苦しみなさい。」


俺は光に包まれ、遠のく意識の中...


駄女神が天使らしき男たちに取り押さえられている姿が見えた。




処刑されるといいな、あの女神。



*************************************************


目が覚めると、すごい豪華なベットにいた。

その傍らには目を見開いたメイドが立っていた。


「あのー」


数秒間、見つめあった後、メイドは大慌てで部屋を出て行った。

叫びながら。

「旦那様!!お嬢様が!お嬢様がお目覚めにギャフン」


あ、転んだぞ。

ずいぶんとあわてんぼうなメイドだな。

いろいろ聞こうと思ったのに...


それにしても何をそんなに慌てているんだ?

お嬢様って誰だ?


この部屋を見渡すが女性どころか人自体が見当たらない。


その後、二人のおっさんと一人の少年が入ってきた。


「目を覚ましたんだね!リア、僕のことがわかるかい?」


話しかけてきた少年は、幼さもあれど確実にイケメンといえる美貌を持っていた。


誰だこの子。

身なりもいいし。

イケメンで金持ちとか、人生勝ち組かよ。うらやましい。

でもどっかで見たことあるような...たぶん気のせいだな。


「あんたは誰だ。ここはいったい...」

「え?何を言ってるんだい。僕だよ、アルブレヒトだよ。」

「いやだから知らないって」


少年の顔がみるみる内に青くなってく。

おっといけない。嫉妬のあまり少し口調がきつくなってしまった。


顔が真っ青になった少年を身なりがいいほうのおっさんがなだめ、少年はうなだれながらも部屋を出て行った。


それにしてもリアって誰なんだ?


その答えはすぐにわかった。

もう一人のおっさんは医者で俺の服を引っぺがして診察していったからだ。


リアというのは、どうやらこの体の元の持ち主だそうだ。


道理でムスコのあたりに違和感が...ってええ?!

俺はどうやら女の子になってしまったようだ。


あの駄女神のせいでてっきり見た目のえぐいモンスターにでもなるもんだと思っていた。

ということはあの女神は成敗されて、俺は人生を歩めるということだよな!女の子だけど。


女の子ということはこの男っぽい口調も直さなきゃいけないぽいな。

いいとこのお嬢さんのようだし。


そう思った俺は、部屋にある本を片っ端から読み漁った。

歴史、文化、地理、技術、計算、礼儀作法、その他もろもろ。

多くの本がきれいな状態で本棚でほこりをかぶっていた。


うれしいことに文字は読めたし、数字に至ってはアラビア数字表記だった。

いわゆる1,2,3,4ってやつだ。


「計算は楽勝だな。」


歴史書や技術書を読むに、この世界の技術はかなり古い。

俺の知ってる数学の公式もこの世界じゃびっくり大発見だ。


「ふーん、ここの女子は女性語の中でも”てよだわ言葉”で話すのか。」


俺改め私は少し考え、


「こんな言葉遣い、やってられないわね」


背筋が凍る感覚、オネェみたいで気色悪い。

慣れるしかないのだろう。


「疲れましたわね。」


私は読んでいた本を本棚に直し、ふかふかのベットにダイブした。


「いたっ。」


ふかふかのはずのベットに違和感。

枕の下だ。


おや?こんな小さな少女も別途付近にエロ本か?

拾い上げてみる。

表紙には”日記”の文字、どうやら日記だったようだ。


ご丁寧に南京錠までかかっている。

私が南京錠に触れると少し光ったあと、カチンという音と主に外れた。


しおりの挟んであるページを開くとそこが最新の日記のようだった。


************************************


今日もアル兄さまと遊びましたわ。

アル兄さまは私に興味があるご様子。

もう少し、もう少しで婚約までありつけますわ。

そうすれば、私も王族の仲間入り。

お父様に頼み込んで念入りにライバルをつぶしておいたかいがありました。


***********************************


ここまで読んで私は日記を閉じた。



あれ、この娘やばくね?

読んでくれてありがとう。


テンプレは相変わらず募集してるのでよろしく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ