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納品奮闘記  作者: もちのすけ
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男惚れの日

僕が某コンビニの納品業者に憧れたのはいつだろうかとふと思う。

そして毎回思い出すのはあの人の後ろ姿でした。--


去年の十月、夕方の納品にくる人がダイヤ改正だか何だかで変わったのがきっかけと言っても過言ではないでしょう。

小さい頃からトラックが好きだった僕はパッカー車(俗にいうゴミ収集車)が一番のお気に入りだったが納品に来る箱車(冷凍車)にも興味があった。と言うよりもトラックだったら何でも良かったのかもしれないです。


新しいドライバーさんがジッパーやオリコン(一話参照)の置き場所を確認するために僕に訪ねてきた。僕は前の置き方のように置き場所を指示して持ち込まれるジッパーとオリコンを待っていた。

そんでもって、ドライバーさんがオリコンを置いてる間に、ドライバーさんが風邪をひいていたというひょんな話題から納品業者沼へ足を入れることになる。

納品業者の人はダイヤも乗る車も決められていて、風邪を引いた程度じゃ休めないらしい。風邪をひいてゼェゼェ言いながらも納品してくれるのだ。

その人曰く「風邪ひくと最悪だけど、夜勤だし拘束時間も長いからコレ(お金)もイイよ(笑)」とおっしゃっていました。


その時はへぇ~程度にしか思っていましたが、大みそかの夜にキツくても納品業者になろうと決意しました。


それは“後ろ姿”です。

納品証明のレシートを発行する為に納品時にはバーコードのついたバインダーを店員に渡します。

夜に「おぁざいまーす」と挨拶をし「バインダー置いておきますね」と言いレジにバインダーを置き振り返った瞬間です!

大みそか、トラックの止まっている夜の暗闇に消えていく某コンビニのロゴ入り防寒ジャンパーの後ろ姿が僕のハートを打ち抜きました。そう、“一目ぼれ”です。働く男の後ろ姿に僕は男惚れしてしまったのです。


そんな事から納品業者になりたいと思うようになり、気づけば納品業者沼に腰まで入っていました(笑)

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