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ひまつぶしになるといいなと思いつつ投稿。

昨夜の雷雨凄かった…なかなか眠れなくておかしなテンションで書きました。

楽しんでいただけると幸いです。


 先日テオを呼んでから、非常に王子サマの機嫌がよろしくない。

魔術師団から愛し子の能力について調査したいという要請がきているのも、その原因のひとつではあると思う。それにしたってさ。マジうざ…ちょっと一人になりたいわ。

 朝早くから騎士団のお勤めの為出かける王子サマを見送って、やぶ蛇でつけられた家庭教師とつきっきりでお勉強、夕食前に王子サマが帰って来たら、そこからずっと一緒。大して盛り上がらない会話で夕食を共にして、その後の苦痛のお茶に付き合い、シャワーを浴びてやっと安らぎの就寝…と思ったら


 大 問 題 が 発 生 。


 今まで客室だったのに、王子サマの部屋と寝室を挟んで隣の部屋に移動させられた。

なんというか、寝室はお互いの部屋から繋がっていて、これって夫婦とかの部屋のつくりだよね!!

 当然寝室にはベットが一つ…これでどーしろと??

 嘘だと言ってよバー○ィィィ!!


 うん、そっか。オッケー分かった。

私は新しく宛がわれた自室のカウチソファに、少し厚手のショールを被って転がった。怖くて寝室なんかいけるか!!!!!( ゜Д゜)ゴルァ!!


 寝室に繋がる扉がさっきから、コンコンコンコンうるさいけど無視無視。

こんなん徹カラで友人がデスメタルシャウトしてる中、眠るぐらい造作もない事!な私にとって何の障害にもならんわ。

はははは、早く諦めて寝たまえ、どーせコンコンコンコンするならモールス信号にでもしたまえ。ええい

ツートトト トツーツー トトトツー ツーツートツー トツート

(はやくねろ)

こんな感じか。まぁノック音じゃ長符が無理だけどな。


 …ヤバい、相手は諦める気は無いようだ。トントンがドンドンになっている。

一応鍵が掛かるとはいえ、突破されるんじゃないかという不安に苛まれる。

私の防御力は紙以下だぞ?愛し子とか言われてるけど何もチートないからね!

騎士のパワーを侮ってはいけない、現代社会で甘やかされまくった私の筋力の無さを見せつけようか?

私の筋力は出張中です。

 超ビビっていると、王子サマのお願い攻撃が始まっていた。「開けて下さい、ナツが嫌がることは絶対しません」とか何とか。絶対嘘だ、明日も早いんだし、とっとと寝ろ、喧しいわ。


 既に色々嫌がることしてるって認識してないのね、と能面になってしまう。

この世界に淑女のたしなみとして面をうつのをデフォルトにしてやろうか?愛し子の威光を使って流行らすぞ?


 生活の全てをお世話になっててこっちもあまり強く言えないから、この状況なのだが…。

もう少し強気に交渉すべきなのか、交渉ベタの日本人ここに極まれり。

まぁ自立できなきゃ、何言ったって砂上の楼閣なんだけどな。


 こりゃ使用人さんが起きてくるな、迷惑かけられんと思い、仕方なくのろのろ寝室に続く扉に近づいて「未婚女子として同じ寝室は無理です」とだけ言ってカウチソファに戻ろうとしたら、王子サマはとんでもない事を言い出した。


 愛し子の後見人は婚姻前提なのだという…。初めて聞いたわ!!

どーりで城下の屋敷にスムーズに引越しできたわけだよ!

…ちゃんと説明してもらうからな、マジで。

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