表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いつかこの愛に終わりが来ても

作者: 漣

僕には付き合って3ヶ月になる彼女がいる。

彼女の名前は瑞希、学校の先輩だ。

だが、彼女は滅多に学校に登校してくることがない。

瑞希は、重い病気に罹っているのだ。

病名は聞かされていないが、難病指定されている病気だということは風の噂で聞いた。

しかし真実を知るのが怖くて、未だに直接聞くことは出来ていない。

心のどこかで良くなると信じていたし、ましてや彼女が死んでしまうようなことはまずないと信じて疑わなかった。

だが、現実は違った―。


彼女の病状はかなり進んでいた。

最初のころは生活リズムも普段と変わらなく生活できていたのだが、最近では眠っている時間のほうが長くなっていた。

彼女の母親の話では、病状が進むに連れて起きている時間が短くなっていき最終的には昏睡状態に陥ってしまうらしい。

彼女が目覚めなくなると考えただけでも恐ろしいが、そんな日が来るのはずっと先だとこのときは思っていた。


それから数年後、彼女は昏睡状態に陥ってしまった。

眠り続けていても生きているのには変わりないが、彼女はもう僕に微笑みかけることも話しかけることもなくなってしまった。

だが、僕は彼女がまた目覚めることを信じて待ち続けると決めた。

たとえ先に僕自身が死んでしまったとしても、彼女が目覚めるそのときまで。

彼女だけを愛し続けていくと誓った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ