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幻殺少女  作者: 雪水湧多
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私の理由

私に家なんてない。

だから、公園のベンチに寝る。ここが私の住処。でも、毎日変わる。けど、ここら辺には7つしか公園はない。彼らに知られたくないから、捕まりたくないから、帰りたくないから。

そう思い目を閉じ、思い、思い出す。

私があの人に会った時は、まだなにが起こっているのかよくわからなかった。

これから何かされてしまうのか、病院に連れて行かれるのか、警察に通報されてしまうのか、そんな予想を頭の中で考えたけど、その人がとった行動は

...

違った。

明らかに違った。

その人は私になにもしなかった、ただ話をして一方的に自己紹介されてしまった。礼儀としてこっちも自己紹介しなくてはいけないけど、情報が漏れたら私はまたあそこに戻らなければいけない。だから、普通を装いその人を騙してしまった。嘘をついた。

私は嘘をついた。

私が一番嫌いなのに嘘をついた。

今思えば後悔しかない。

後悔してもしきれない、私はそれほど嘘を嫌っている。

でも、どうしようもないとも思う。

私はここにいてはいけないし、私のことが世に知れたら、彼らは私を全力で殺しにくるだろう。

彼ら...私を産んで育ててくれた人達。

でも、私は彼らが嫌い。

だってもう、うんざり。

普通に学校にもいかないで、人と話したり楽しんだりすることもしないでただ、過ごす。

こんな世界なら可能。

これのどこに、私の存在価値があるのだろうか?もう、イヤ。

戻りたくない。あんな、モルモット扱いされるのなら死んだほうがマシ。

あの人も何かあるのだろうか?

何か、変な感じがした。

何か、ストレスを抱えているのではないだろうか?

あの人が心配だ。

あの人と別れる時、私の心には変な気持ちがあった。

せつない、悲しい、誰かに同情して慰めてもらいたいわけじゃないけど。

せつない、悲しいそのことから考えてしまう。思ってしまう。

自分って弱い

自分って何かないと生きていけない

自分は永遠は欲しくない、欲しいのは生きていてよかったというの実感とそれを同じ気持ちで共感してくれる、大切な人。

ああ、あの人なら。このことを打ち明けても大丈夫なのだろうか?こんな私を受け入れてくれるのだろうか?

できるなら私は、誰かに尽くしたい。

あの人に尽くしたい。

尽くしたい。

尽くしたい。

尽くしたい。

尽くしたい。

尽くしたい。

私は、あの人に尽くしたい。


私の頬は赤く染まっていた。

だいぶ、安定してきました。

雪水湧多です。

これからは、ちゃんとやるのでよろしくお願いします。

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