二日目 前半と悲劇の前。
二日目。
目覚め方は悪くない。通常、人は慣れていないところで寝ると良く眠れなかったりするがあのいちごのせいで慣れることに慣れてしまったらしい。
慣れというのは怖いものだ。
現在、5時45分。ぴったり。なんでもないことだが少し嬉しい。神凪はまだ寝ている。
いたずらしたくなったが、流石に修学旅行の思い出が僕のいたずらとかだったら笑えない。とりあえず。顔を洗いに行こう。
洗面台の前に立つ、写っている自分は右目が閉じていた。
右目が開かない。
…
何の不思議もない。これは僕の癖というか生まれつきで、起きた後は何故かしばらく右目が開かないという何の変哲も無いものだ。
顔を洗った頃には右目は開いていた。
顔を洗い、トイレを済ませたところで神凪が起きた。トイレの流す時の音で起こしてしまったのだろうか?でも、起こす手間が省けた。洗面所を出る頃には5時50分を少し過ぎている。
何気ない様子で
「おはよう。良く眠れた?」
「おはよう。意外にも眠れたよ、顔を洗ったの?いいね、僕も洗うよ」
神凪はベットから出るとすれ違うように洗面所に入っていく。僕はその間、修学旅行のしおりに目を通す。
『6:00 起床
洗面・着替え・部屋、荷物の整頓を進めましょう』
その通りに行動しよう。
…洗面は朝ごはんのあとにやるとして。
僕「とりあえず、着替えるか」
部屋の端にある大きなバックの中からワイシャツを探し出し着替える。ワイシャツを出したためバックの中が少し汚くなった。なので、大きなバックと持ち歩く用のリュックサックの整頓をした。
途中、神凪が洗面所から出てきて、同じように整頓等をし始めた。
そこで、気づく。あれ?…僕のバック神凪より一つの多い。確かにバスに入れていたから今まで気づかなかったけど、その前も確かに持ってきていた。余分に持ってきてしまったのだろうか。それだとしても、何が入っているのだろうか?変なものが入っていると神凪が引くので、改めて開封しよう。
…いちごがなにかしたのか?
その後、食事処にいく前にペットボトルを回収する。
自慢でも何でもないが僕は緑茶が嫌いだ。なので、飲みきれなかった緑茶のように洗面所で捨ててきた。そのことを先生に皮肉のように話す。
「先生、何も緑茶のみませんでしたよ」
「えっ、残しておけばよかったじゃん。もったいない」
聞いてない。誰かにあげるべきだったか、でも、緑茶は嫌いなのでどうでもよかった。
食事処に入り朝食をいただいた。
今日の朝食はバイキング形式の朝食。
あまり、朝は食べないので野菜を中心に三色が揃うように皿に盛り。テーブルへ向かう。昨日から何も飲んでいないのでオレンジジュースも持ってきた。このオレンジジュースは量が少なく、お茶よりも飲みやすかったためすぐに無くなってしまった。なので、二杯目からはホットの紅茶をいただいた。季節が季節なので暑い。が、我慢するしかなかった。
二つの班で一つのテーブルを使うため、とても盛り上がっていた。とても、うるさかったが修学旅行だからという理由で抑えることにした。
朝食後は一度部屋に戻り、歯を磨きリュックサックを背負い部屋を出る。その際、脳裏にあのバックのことがよぎったが部屋のオートロックが作動したのでまた、帰ってからにしよう。
二日目はクラス別研修。
手早く、集会等を終わらせている先生たちから少し疲労が感じられた。
正直、修学旅行での○○の集会、集いなんて要らないと思える。
そんなことを考えつつも、バスに乗車。
研修ルートは
ホテル→着物レンタル→平等院→鳳翔館→昼食→金閣寺→瀧安寺→北野天満宮→体育館(着替え)→妙心寺にて座禅
...そう、着物レンタルがある。
何故、着物を着るのかと言えばただの雰囲気づくり。体験という名目で着る。体験なので、いくつか候補はあった。僕は最初から最後まで手作り扇子を支持したが最終的には一人になり、折れ、着物レンタルになった。多数決という名の処刑だ。
着物レンタルはどのクラスでも人気らしく6クラス中4クラスが着物レンタルらしい。せっかくなら形の残るものがよかった。
結局、着物の色は灰色。地味だが、その、地味さが自分に合っていると思い、灰色にした。
そこからは、何も変哲もなくただ見学が多かった。でも、一つの言えることが一つ。
僕の、僕の着物を着つけた人は着付け方が下手な人だったから、鳳翔館の頃にはだいぶズレていた。ここまで来て、運の悪さが出るとは思いもしなかった。他の人は何故かズレもしなかった。
これは、僕の着方が悪いのか?
僕「どこかで見たことあるような…」
音田「十円玉」
僕「あー、そうだね。ど忘れしてた」
志水「しっかりしろよ、班長。あと、服装も」
僕「これは、仕方ないだろ」
斎藤「普通に歩いてた?走ったりしてない?」
僕「してない、してない」
神凪「なんだろね」
僕「さぁ?少しでもマシになるように直せるところは直してるけど、何度やってもズレるんだよね」
そういって、また着物を甚平の要領で直していく。
志水「なんだかんだ、班長が一番着物にあっているのにな」
僕「…やめてくれ、男に褒められてもうれしくない」
音田「お前もお前でにあってるぞ、和希」
志水「だろう?」
斎藤「こいつちょろいな」
僕「だな」
志水「聞こえてるぞ…お前ら」
毎度、遅れてすみません。
直前まで、友達に薦められた音ゲーをしていました。なので、興奮を抑えるのに苦労をしまして、文章中の言葉も少し変だと思いますが。ご理解ください。




