EP0-プロローグ-
ーーこれは、ある日の事……。あの日の、苦しかった日の事を頭の中でフラッシュバックする。
俺は、あの日の出来事を忘れはしない、まだ終わっていないのだ……。
何もかもが、俺の日々の色を消していく……十年前の最悪の日……今でさえも、引きずっている。
「……」
俺は、気付けば倒れていた。
「目を覚ましましたか?びっくりしましたよ……近くを歩いていたら、急にあなたが倒れるのですもの……これも何かの縁なのでしょうね、私は、太ノ川 星奈、あなたの名前は何ですか?」
俺は、周りを見渡す……周りを見ても普通の公園変わった所なんて無い……今は、俺と星奈さんと言う女性がベンチに座っている状況だ。そして、さっきまでは……この人の膝に寝ていたとは……気まずい……でも、挨拶はしないとな。
「す、すみません……さっきまで、膝で寝ていたとは知らず……うぅ、何言ってんだ……俺ってば。えっと……あの……その……俺は、細川 明日って言います……助けて頂きありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ……それと、膝に乗せたのは私ですよ~、気にしないでね」
「……あ、はい……汗」
俺は、この出会いで自分が変わるとは……今の自分には、分からなかったのである。
こんにちは、紅坂 葵です。
今回は、連載小説です。
第1話は、EP0(エピソードゼロ)-プロローグ-、この小説の始まりのお話です。
主人公の明日が、十年前の出来事で世界の色が失われた……となっています。
そして、倒れていた所を助けてくれた女性……星奈との出会い。
そんなお話を書かせて頂きました。
これから、お話を楽しみながら書けていけたらなぁと思っています。
なので、読者の方々も楽しく読んで頂ければ幸いです。
次回は、星奈との出会いとそれから……を書こうと思います。お楽しみに。
では、また次回にお会いしましょう!