8話
あらかたの確認を終えたので、洞窟の探索に戻ることにする。
木の棒を片手に進み、最初のT字路まで来る。
すると、
カシャンカシャン…
右の通路から音が聞こえる。
…もしかして、生き返ったら洞窟内の魔物も生き返るのか?
そう考えていると、右の通路から骸骨が現れた。
やっぱりそうかっ!
舌打ちしつつ骸骨に向かって走る。
まだ恐怖はあるが、一度倒せた相手だ。
勢いに任せて体当たりをする。
反応しきれなかった骸骨は、そのまま壁にぶつかり、前回と同じく消滅した。
残されたのは一本の剣。
先ほど生き返った際に剣がなくなっていたからまた手に入るのは有り難いが、何度も戦わなければいけないのは大変だ。
今の骸骨ぐらいなら何とかなるが、この先もっと強い魔物と何度も戦う必要が出てくるかもしれないな…。
ちょっと憂鬱な気分になりながら道を進む。
遠くに問題なく地下2階へ続く階段前の広間へたどり着いた。
…そういえばさっきは端の方を歩いたが、真ん中を歩くとどうなるんだろう?
少し悩んだが、試しに真ん中を歩いてみることにした。
そろりそろりと足を進める。
そして、そろそろ広間の中心辺りといったところでいきなり地面に何か模様が浮き上がってきた。
「………魔法陣…?」
思わずつぶやく。
魔法陣から光が立ち上り、それが徐々に収まっていく。
そしてそこに残っていたのは巨大な3m程の魔物だった。
はちきれんばかりの筋肉、鬼のような形相、手には大きなこん棒。
ゲームでもよくいる、オーガと呼ばれる魔物だ。
オーガはその巨体に似合わない俊敏さで、一瞬で間合いを詰め棍棒を振り下ろした。
全く反応できなかった俺は、眼前にせまるこん棒を見ながら「やっぱり好奇心出さずに端の方歩けばよかった…。」なんてことを考えていた。
「あなたは死にました。」
「ですが今一度チャンスを差し上げましょう。」
「目が覚めるとあなたの目の前に洞窟があります。その一番奥までたどり着くことができれば、あなたの望みを何でも叶えて差し上げましょう。」
「さぁ、目覚めなさい。」
生き返った俺は心に誓った。
「もう二度と広間の真ん中は通らない!!」




