4話
覚悟を決めて再び洞窟へと進む。
先ほどと何も変わらない道。
だが何時さっきのような魔物が現れるか分からない。
先ほど歩いた時以上に警戒して進んでいく。
やがてT字路にたどり着いた。
かシャン、カシャン…
右側の通路から音が聞こえる。
すぐさま左の通路へと向かう。
通路の角を曲がると、その先はまた少し歩けば右に曲がる道につながっているようだ。
先ほど通った道を覗いてみる。
…右側の通路から剣を持った骸骨が現れた。
骸骨はこちらに気づいてないようだ。
首をきょろきょろとさせた後、通路の奥へと戻っていった。
…ふぅ。
額の汗を拭う。
骸骨はやり過ごした。先に進もう。
振り返り通路を進む。
先ほども見たが、少し歩けばまた右に曲がるみたいだ。
通路の角までたどり着く。
少し顔をだし、先を覗いてみる。
…骸骨と目が合った。
おそらくさっき見たやつ、つまり俺を殺した奴と同じやつだ。
骸骨がこっちに向かってくる。
すぐさま振り返り駆け出した。
この通路、右と左で繋がってるのかよ!!
来た道を全力で引き返す。
後ろからカシャンカシャンと音が聞こえる。
必死に足を動かし…洞窟の出口までたどり着いた。
骸骨は追ってきていない。
上り坂の途中くらいから音が聞こえなくなった気がする。
…諦めた?
もしくは洞窟から外には出られないのか。
全力で上り坂をダッシュしたため大分体力を使った。
その場に座り込みしばらく息を整える。
そのままこれからの事について考える。
…骸骨の足音が上り坂の途中まで聞こえたということは、次に洞窟に入ったときに最初の下り坂で骸骨と鉢合わせる可能性が高い。
さすがに一本道では身を隠すこともできないし、次は逃げ切れるかも怪しい。
ふと、島に1本だけ生えている木が目に留まった。
あの枝が折れれば簡易の武器にはなるだろうか。
さすがに剣相手には分が悪いが、全くの素手よりかは何か持っていた方が安心感が全然違う。
うまくやれば、もし一本道に骸骨がいたとしてもどうにか対応できるかもしれない。
立ち上がり木の方へと歩く。
触ってみると、わりと固い木のようだ。
力を込めて枝を1本折る。
5~60㎝ぐらいの枝が1本採れた。
軽く振ってみる。
ブンっ、ブンっ…
問題はなさそうだ。
手に木の枝を握りしめ、俺は洞窟へと向かう。




