11話
スライムと蝋燭が消えた後に残っていたのは2冊の本だった。
骸骨の時は持っていた剣だけが残ったのかと思っていたが、そうではないのか?
疑問に思いながら本を手に取ってみる。
蝋燭の後に残ったのは全体が赤い色の本、スライムの後に残ったのは青い色の本だ。
赤い本から開いてみる。
この洞窟には不思議な力があふれている
定められた言葉の羅列【呪文】を唱えると不思議な現象を起こす
わかりやすくいうならば【魔法】を使用することができる
だが同じ魔法は一度きりしか使用できない
またこの洞窟の中でしか効果はない
この本には炎を起こす呪文を記す
その呪文は………………………………………………………………
…魔法の本?
普通であれば疑う内容だが、現状嘘が書かれているということはないだろう。
続いて青の本も開いてみる
この洞窟には不思議な力があふれている
定められた言葉の羅列【呪文】を唱えると不思議な現象を起こす
わかりやすくいうならば【魔法】を使用することができる
だが同じ魔法は一度きりしか使用できない
またこの洞窟の中でしか効果はない
この本には水を生み出す呪文を記す
その呪文は………………………………………………………………
書かれている内容は赤い本と一緒で、呪文のみが違っていた。
火の魔法と水の魔法か…。
試してみようにも、本当に一度しか使えないのであれば今何もない場所で使うのはもったいない。
…ここはリベンジするべきだろうか?
しばらく考えた結果、地下一階に戻ってくることにした。
理由は今いる場所、階段前の広間だ。
何もできずに殺された相手、オーガ。
普通に考えれば無謀に思うかもしれないが今回は少し考えがある。
これまでの探索の経験上、魔物たちは攻撃力は非常に高いやつらが多いが、防御力に関してはそこまでではないように思えた。
最初の骸骨は体当たり一発で沈んだ。
蝋燭も火が消えて弱っていたとはいえ一撃。
スライムも同様。
それだけでオーガも同じと考えるのは少々浅はかだ。
だがさっきのスライムは、非常に弾力のある感触でいかにも防御力が高そうであったにもかかわらず一撃だった。
ということは、よほど弱っていたということになる。
つまり、スライムは炎もしくは魔法に弱かった。そう考えられる。
可能性が高いわけではないが、オーガにも弱点、魔法に弱かったり炎や水に弱かったりがあるかもしれない。
そう考えれば、倒せる可能性もあるとゆうものだ。
魔法陣が現れてからオーガが出てくるまでに多少時間がある。
その間に離れて、遠くから魔法を打てばどうにかなるかもしれない。




