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ピノキオ  作者: やっつー
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ピノキオ少年。

 ここは何処かと言われたら、【幻想世界】を超えた素晴らしい回答はないのだろう。と言っても、それは違う世界線での、もっと言えば極東国での回答例である。なんせ僕達にとってはこれが日常なのだから。そんなどうでもいい話はさておき、ドラゴンも妖精も存在するこの町には、特殊能力なんてやつも存在する。だが、大きな力を持つことは即ち、大きな何かを失う事なのだ。そんな面白いようでつまらない世界で、僕が手にしたのは、「嘘を見破る」能力だった。だがしかし、先ほど言ったように、僕にも能力の代償というものが毎朝毎晩きっちりと、纏わり付いているのだった。その代償は嘘を見破る僕には非常に不便な物なのだ。

 この世界では、能力を持っていない事が1番の特殊能力なのかもしれない。そう思いはじめたのは幼少期。僕の足かせとなっている物、つまり代償ってやつは、「嘘を吐けない」という事なのだ。嘘を付けないというのは、嘘を言おうとすると口が開かないとか、そういう事ではなく、嘘を吐くと白い花が身の回りに咲いてしまうのだ。そんな足かせは嘘を見破る事の出来る僕には、皮肉でしかなく、普通に嘘を吐くことのできる普通さに憧れていた。過去形で言っているが、それは今も同じであるのは言うまでもない話なのだが。「心配」だとか、「好き」だとか、聞き飽きた。みんなみんな嘘なのだから。みんな自分が大好きで、ただただ自分が良ければそれで良いのだから。そんな風に世界を悲観している僕に、起こった喜劇を、今宵皆様に披露するとしよう。

初投稿させていただきました。やっつーという者です。読んでいただけると幸いです。

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