第八話「マリー登場!!」
今回は短いです。
日向の飼っている猫、コロは何かを咥えていた。
それに、日向は驚愕した。
「そ・・・・それは・・・・・・・・・昆虫?」
どうやらこの世界の中の人間は、どいつもこいつも妖精を昆虫と間違えるらしい。
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「さて、ここで中間発表でもしようかしら」
「始まってもいないものを発表してどうする」
現在京とリリーは家にいた。あの後、すっかり落ち込んだリリーだったが、家について京がプリンをあげたらすっかり元気になった。
「いいえ、私の中ではすでに中間を超えて最終段階に突入しているわ」
「だから何が?」
「決まってるじゃない!!どうやってあの女を痛めつけるかよ」
「あの女?」
「そう、京くんのクラスの一番後ろの席の巨乳の女。すべての悪の根源・・・・」
「一番後ろ・・・立川のことか」
「何?すでに京くんもあの女にたぶらかされているの!?」
「いや、でもあいついいやつだぞ?悪い噂聞かn「シャラップ!」
突然言葉を止められた。
「あの女は魔女よ。間違いないわ・・・・私にはわかる」
「お前基準で物事を図ると全て悪になるだろう。そもそも、じゃあお前の正義ってなんだ?」
「もちろん、私=正義」
「聞いた俺がバカでした」
「それに、何か嫌な予感がするのよ」
「嫌な予感?」
「ええ、あの女からは金の匂いがする・・・・」
「・・・・・・・・・・」
リリーは金にも敏感である。
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目を覚ますと、そこは部屋だった。女の子らしい、かわいらしい小物やぬいぐるみのある部屋。
そこで私は目を覚ました。
「う・・・・・ここは?」
そう言って起き上ると、目の前に人がいた。高校生であろう少女。彼女は私が起きたことにほっとして笑った。
「よかった。死んでたらどうしようかと・・・・」
「・・・ここはどこですの?」
「ここは私の家で安全だよ。一体何があったの?」
「それは・・・・・・」
そして回想。
立ち並ぶビル、仕事に追われる人々・・・・。これが今の人間社会なのね。でも、そんなこの世界を変えるためにわたくしは来た!このミッション・・・「ラブミッション!」を完遂させ、この愛の荒んだ世界を私は救って見せる。見てて、おじい様。わたくし・・・・・がんばりますわ!
この恋の妖精マリーを見守っててくださいな!!
(決まった・・・・・・フフッ)
そう言ってわたくしは対象者を探そうとしていた矢先でした。
「はっ、気配を感じる!!」
わたくしには特殊なセンサーがありまして、そこで敵を感知できますの。
そこですぐさま振り向くと、凶暴な大きな獣がわたくしに襲いかかり・・・・・。
「そして現在に至ります」
「そ・・・・そんなことが・・・・」
「感謝してますわ。ところであなたのお名前は・・・・」
「あっ、私の名前は立川日向だよ」
「立川・・・・日向・・・・・ぐはっ!」
「昆虫さん!!大丈夫!?」
突如倒れたマリーは、突如起き上った。
「うわぁぁ・・・ゾンビみたい」
「今、わたくしは電波を受信しました」
「電波?」
「ええ・・・どうやら、わたくしは運がよかったようで・・・」
そこでマリーは日向を見上げた。
「わたくしの名前はマリー。あなたの恋を叶えに来た妖精ですわ」
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「京くん、やっぱり私嫌な予感がするの」
「金の話ならもういいぞ」
「違う!!なんか・・・・負のオーラを感じるわ!!」
「はいはい」
読んでくださりありがとうございました。
なんか今回、胸の話しかしてない気がしますが・・・・気のせいですね。