第二話「そして突然轢かれる」
第二話です!
早くも色々すみません・・・。
そう、私は現在進行形で落下をしている。
前回、私は自分が飛べないことを忘れて、「リリー、飛びます!」なんて言って羽を広げて落下中。
自分でも馬鹿だって思うわ。でも、信じたかったのよ!私はやればできる子だって!
死んだおばあちゃんだって応援してくれてたもの!そもそも私は(以下略・・・)
そんなこんなでまだ落下中。
ちなみに家の塀といっても、人間では特に問題はないですがリリーは妖精で体はとても小さい。マグカップにも入れる大きさなので、人間でいうビルから落下している状況と同じような状況です。
「もうすぐ、私は死ぬのね・・・・」
我ながら短い人生だったと思うわ。
登場して無理やり引き延ばして第二話で死亡なんて・・・。
こんな主人公がはたしているのかしら?
このとき、リリーに走馬灯が走った。
「お隣さんのリリーちゃんはいつも元気だねぇ」
「リリー、あなたはできる子よ!」
「oh,Lily!」
「自分を信じて!」
(あぁ、知らない人たちの声まで聞こえる・・・)
しかし、なぜか力が湧いてくるわ!これがいわゆる主人公覚醒ってやつなのかしら?
(私・・・・今ならきっと!)
「私はやればできる子ぉぉぉぉぉぉぉ!」
そんな意味の不明な言葉を叫びながら、リリーは腰に装備してあった一見ツルのような鞭を取り出した。
その鞭を電柱に巻きつけて、華麗に道路に着地。
「ふっ、さすが私」
しかし、誰も見ていない。そんな道路に、何か大きなものが迫ってきていた。
「さぁ、仕切り直して、これから私はバリバリ頑張って恋を成就するわyゴフッ・・・!」
「ん?何か轢いたか?」
そう言って自転車を走らせていた彼は、自転車を止めた。
「こ・・・・これは・・・!」
そして、彼は見てしまった。自分の自転車に轢かれたリリーの姿を!
「・・・・・これは、どこに通報すべきなのだろうか」
警察か、救急車か、それとも保健所か!
彼の選択はいかに!?
そして、あまり進展してない・・・・・。
ありがとうございました!