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とある国にて

作者: 山羊ノ宮

とある国にて民主化運動が激化していた。

独裁政権はこれに対し、軍を動かし、鎮圧しようとした。

結果、デモ隊への武力行使と言う悲惨な事態を迎える。

もちろん軍の中にも市民に対して発砲するなど出来ないと言う良識を持った者もいた。

だが、

「君達は命令に逆らったのだから当然これから射殺される訳だが、まあ、そんな君達に最期に私からためになる言葉を贈ろう。大切にあの世に持っていくがいい」

上官は命令を守れない駄目な軍人達をひれ伏せさせ、処刑しようとしていた。

「1795年、パリにて王党派の蜂起、世に言うヴァンデミエールの反乱がおこる。この反乱を後に英雄と呼ばれる者が治め、そして彼はこれを機に将軍へと昇進する。彼はこの反乱を治めるのにある大胆な作戦をとった。その作戦とは何だか分かるかね?ん?」

上官は死を目の前に今だ反抗的な視線を投げつける部下を見下す。

「分からないかね?では、教えてやろう。彼はだね、市民に向けて大砲を撃ったのだよ。それも被害の大きくなるよう散弾を以って、な!そう彼の名は・・・」

「それはもはや過去の話だ!時代は動こうとしている!もはや止められない!」

上官は部下の頭を撃ち抜く。

「歴史は繰り返す。そして、私は英雄になるのだよ」

上官は笑った。


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― 新着の感想 ―
[一言] 戦争は勝った側の論理が正当化されてしまうので、ボクたちはけっこう歪んだ歴史を学んできた可能性がありますね。一方で革命と叫んでも、他方から見れば明らかな反乱ですからね。そんな人間たちのエゴを見…
[良い点] よくまとめられていると思います。歴史好きな人には格別興味を引くこと物語ですね。 [気になる点]  ぐーぐる先生の助けを借りるまで、「英雄」の正体に自信がもてなかった事ですね。もう少しヒン…
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