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やがて平和が訪れるまで  作者: 鶯遷 烏鷺
本部の裏側
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上位任務

「「どうしてこうなった……。」」

 名古屋ー本部間の裏道で二人、吐き捨てる様に呟く。

 (本来、演説をする程の地位が確立されている魔族の暗殺は十輝線の上位が担当するはずだった案件なのだが…その上位層は今、魔族本隊の妨害及び最前線の援護を任され、その他の十輝線は番地の復興に手一杯だ。こんなんで良く魔族軍倒せたな………)

「まぁ裏切りがあったからな……」

 瀧川が相槌を入れた。(また心を読んだのか)と宗輔は唖然とした表情でいるのを横目に、また話を続ける。

「ところで宗輔、お前にも話したいことがあるんだがいいか?」

「別に………いいけど。」

 少し、迷いはあった。こんなところで暗い話なんて聞きたくなかったからだ。

「俺が暗殺任務についていた時の話何だけど、部隊のメンバーが2人亡くなった時、少し違和感があったんだ。」

「違和感?」

「そのメンバーを殺した魔族が探鳥っていう団体のメンバーだったんだ。」




〜〜宗輔が帰還する2時間前〜〜

 遮蔽物に身を隠し、標的の魔族を捉える。隊員の全員がこの緊張感に苛まれながら各定位置についた。

 ただでさえ身体能力の差が激しく、不利な戦いを強いられているのだ。そこに復讐心だけで暗殺者となった我々の陣営に、勝ち目なんぞあるはずがない。

 ただ1人として"死の可能性を背負わなければ"の話だが、囮りを使った戦法ならその問題もなんなりと解決できる。

 友情を捨ててでも、生きたいのであれば。


 

 


 

 

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