1-3-1-8 偽善
スピカが厳しい口調で言った。
「ふん!だから何よ。あんな悪魔の手下」
ライラが続ける。
「悪魔の手下?
ザイドは、バレバレなのに、匿名で村に義援金で支援したりしてさ。
たしかに、どうせ悪いことをして稼いだ、汚いお金だろうよ。
偽善と言われてしまえば、きっとそうだと答えるしかない。
でも、おかげで今年の祭りは、過去最大規模さ。近くの村が悪魔に焼かれて、遭難した人々をアーシヤ村長が助けたのさ。お祭りで元気づけようってわけさ」
確かに、マツモト村よりもずっと人が多いように感じる。
露店では肉が焼かれ、レモネードやフルーツジュース、リンゴ飴まで売られている。
スピカが大はしゃぎで、あちこち見て楽しんでいる。
「わー!楽しそう!ねぇ、コフィ、ちょっと歩き回ってみようよ!」
ライラも楽しそうだ。
「ザイドの友達なんだろ。友達の友達は、友達さ。
村を案内してあげる。一番楽しいときに来てくれて嬉しいよ」
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