1-3-1-4 異国
「ほら、俺の案内なしでは、たどりつけなかっただろう?まぁ、防衛上、ガイドなしでは辿り着けないようになってるんだけどな」
スピカは、それでもザイドへの警戒を緩めない。
「ふん、どうせ、何か魂胆があるんでしょう。感謝なんかしないわよ!」
到着したリノス村は、まさにお祭りの最中だった。赤や黄色、白の旗が門や壁にかけられ、風に揺れている。砂漠の中のオアシスのように鮮やかに色を放ち、風に吹かれて真っ青な空の下で眩しく映えている。
その光景は、遠くからでも感じることができるほどの活気と喜びに満ちていた。
彩り豊かなカーペットが地面全体に敷き詰められ、弦楽器やラッパの演奏の音が埋め尽くしていた。魔法の使い手が、炎や大道芸など、大袈裟なパフォーマンスをしている。
村人たちは、伝統的な衣装に身を包み、手拍子を取りながら踊りを踊っていた。
香辛料がたっぷりの羊の丸焼きの香ばしい香りや、フルーツの甘い香りが満ちている。
ランタンが村のあちこちに置かれていて、夜それが点灯したら、暗い砂漠の夜に無数の光を放つだろう。
村人たちは自由に踊り、笑い、祭りを楽しんでいた。
俺は、異国情緒あふれる文化と伝統が色濃い空気にクラクラした。
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