1-3-1-2 遭難
これはもう、遭難していると言ってもいい。水耐性の俺とスピカは、砂漠に弱かった。
岩陰で休んでいるとサングラスの男ザイドがやってきた。
「おいおい、お前たちもしかしてリノス村に向かってるのかい?やめときな、もう金鉱石もでない、何にもない村だぜ。氷河期に入ってから、どんどん雨が減って、水不足だしな。とは言っても、俺は、リノス村出身なんだ。行きたいなら、案内するぜ。女が偉くて、男は逆らえない村さ。
たまたま今日は、お祭りだ。格闘技大会だって、最大に盛り上がってるよ。
悪魔が人を滅ぼそうって時に、呑気なもんさ」
スピカが喧嘩ごしで話す。
「あんた、やっぱり生きてたのね。案内なんかいらないわ。近寄らないで!」
「嬢ちゃん、人の親切は、素直に受け取るもんだぜ。この辺りは迷路みたいに入り組んでる。迷って野垂れ死ぬつもりかい?」
「ねぇ、スピカ。まずは村につかないと。ザイドが道を知っているなら、案内してもらおう」
「お人よしもいい加減にしてよ!信頼できるか、人を見て考えなさい!」
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