1-2-3-11 提案
リオ兄が頭を下げた。
「いえ、僕も研究に同意した身です。訪れた星に干渉しない宇宙の不文律も破ったのも、やはり良くない結果になりました。
エネルギー源の枯渇を解決するための研究に協力したかっただけなのに...まさかあんなことになるなんて...
大いなる力には大いなる責任が伴うことを、あのとき僕はまだしっかり理解していませんでした。
研究者たちが僕の身体に何をしたのか、彼らが研究の失敗による爆発で消滅した今では、何もわかりません。
確かなことは、罪を償うために、あなたたちの力になりたいということです」
リオ兄がそんな苦しみを抱えていたなんて。なんて声をかけていいかわからない。悪意がなかったのは分かったけど...リオ兄をこの罪から許す何か方法があればいいのに...
実際に痺れて声も出せない俺は、その場でうずくまることしかできなかった。
リオ兄がアデス村長を説得するように話をした。
「マツモト村では新たに魔石バリアを建設できました。世界中の難民たちを受け入れて、人類最後の砦にするつもりです。
アビス村、カブール村、続々と破壊された村から移民が集まっています。
アルマトイ村もマツモト村に行く判断なら、僕が村人を転移させます。
でも、それよりも、以前提案した、平和に移住できる新しい星について覚えていますか?
アスタロトの襲撃を防いでも、どの道この星は、これから氷河期が進んで氷に包まれます」
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