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1-2-3-5 誠実

 アデス村長が悲しい目で言う。


「おや、リオを知っているのかい?彼は、罪を背負って生きておる。この村には、彼に石を投げるものもいる。数十人の母星からの生き残りは、特にそうじゃ。当然と言えば当然じゃな。あまりにも多くの命、数十億人の命を奪ったのだから」


 リオ兄は、そんなこと、なにも話してくれなかった。


「俺は、両親に先立たれたあと、リオ兄に育てられました。彼は、たくさんの愛情や厳しさをくれました。なんていっていいか。リオは、悪い人ではないんです....どう伝えていいかわからないけど....」


「知っておるよ。リオは、この500年、定期的にアルマトイ村にきては、物資をもってきたり、病気を治したり、電化製品や宇宙船の整備をしてくれる。

 何度もわしは、もう村に来なくていいといったのじゃが....」


 確かにたまに遠出をして何日か帰ってこないことがあったけど。

 アデス村長が話を続けた。


「リオを見ていると、背負う過ちの大きさ、深い悲しみに、こちらも辛いのじゃ。

 許される罪でもなく、取り返しもつかない。わしも悲しみを抱えたまま、あと数百年生きるだろう。

 リオが誠実に反省し罪を背負っているのを知っているから、わしは、リオを恨むことも拒むこともできない。苦しいことじゃ」


 スピカが苦しそうに言った。


「許されることのない罪をリオ兄は背負っていたのね。どんな思いで、マツモト村で暮らし、ここに通っているのかしら。私、全然知らなかった....」


「いかんな、話しすぎたようじゃ。

 よかったら、この村で休んでいってくれ。泊まる場所も準備しよう。安全とは言えない村じゃが」

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