1-2-2-12 大鵬
スピカが驚きと戸惑いを交えて大きな魚に問いかけた。
「あなたが助けてくれたの?あなたは、一体何者なの?」
魚が笑いながら言った。
「ほほほ。一万年前にも、同じようなことがあったかしら。私に名前などないよ。人間たちが私たちを大鵬と呼ぶけどね。私たちは、個でもあり、全体でもあり、生も死も気にしない。
ただね、初々しい若者たちの微笑ましい会話を聞いていたら、モササウルスの邪魔が入ってしまった。もう少しで良いところだったのにね」
大鵬が軽く俺の顔を見てから、またスピカに話しかけた。
「おや、ちょっと眠っている間に顔に草木が生えてしまったみたいだね。これもよくあることさ。でもね、やっぱり初めての恋ほど心を揺さぶるものはないよ。あまりの恥ずかしさに、私は100年ぶりに眠りから覚めてしまったよ。恋心が高鳴る声の大きさといったら、もう…」
スピカが恥ずかしさで顔を赤らめている。
大鵬の方は、からかっているだけで、悪意はなさそうだ。
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