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1-2-1-11 海中

 俺たちは、狭いカプセルの中に重なって座る。俺のももの上に、スピカが座って、俺にもたれかかる。ベルト付けると、さらに密着した。

 スピカが照れくさそうに顔をそむけた。


「これはちょっと密着しすぎじゃない...?」


 クララ村長が俺たちを見て、にっこりと微笑んでいた。


「よし、出発じゃ!リノス村は、ヨジェ村より1500キロ手前じゃ。この海流に乗って、丸一日経ったら地中の民が暮らすリノス村に着くじゃろう。リノス村は、アビス村と同じで女が仕切る村じゃ。リノスの女は、したたかで美しいぞ。

 アスタロトのことは何も知らなくてすまんな。食料と水は、プレゼントじゃ」


 俺たちは、クララ村長にしてやられた。

 クララ村長が有無も言わさず、カプセルのハッチを閉めると、カプセルは海中に飛び込んだ。

 結局ユモが見送りにくることはなかった。

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