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1-1-1-5 稽古

 マツモト城の庭で、俺は、スピカに詰めよられる。スピカの赤い大きな瞳で見つめられると、いつもうまく言い返すことができない。


「コフィ?パバリ様がこなかったら、グインがどうなっていたか、ちゃんと考えて!」


 スピカのその瞳には、真剣さが宿っていた。


「それにコフィ!あなた、わざとあの屋上に誘い込んで、貯水池に落としたでしょう!私とリオ兄には、わかるんだからね!

 今ごろ、ゲルンさんが私の撮影したビデオを見ているところよ。あのビデオがなかったら、どんな言いがかりをつけられていたことか。私に一生感謝しなさいよ!」


「あ、ありがとう...でも、そもそも悪いのはグインじゃないか...」


 スピカがぷんぷんしながら俺のお尻をペチンと叩く。


「コフィは、全然自分の力をわかってないのよ。グインなんか10人束になってもコフィに敵うわけないわ!自分が強い、その自覚を持ちなさい!」


 パバリ師匠がその一部始終を楽しそうに見ていた。


 それからスピカは、そのパバリ師匠にその強い目を向けた。


「パバリ様もちゃんと叱ってやってください。パバリ様は、コフィに甘すぎます!」


 パバリ師匠もスピカにたじたじだ。


「すまん、すまん。確かにそうじゃ。反省が必要じゃな。では、久しぶりに剣の稽古をつけてやろう。罰として、コフィは、短剣一本じゃ!」


 剣術道場に行き、俺とパバリ師匠は、それぞれ、長さの違う木剣を構え、すぐに打ち合いが始まった。短剣でパバリ師匠の長剣を受けると、手が痺れる。だめだ、もっと受け流さないと。

 スピカは、楽しそうに、離れた場所から見ている。


「コフィ、頑張って!」


 俺を懲らしめたいのか、応援したいのか、どっちなんだ。それに、どうして俺ばっかり責められるのか。あぁ、また、額がうずくように痛む。

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