1-1-4-5 試練
エイゴン様に言われたように、俺とスピカは、森の奥へと歩いていった。
森の先には、確かに巨大なピラミッドがあった。しかも...
「コフィ、見て!浮いてる!魔石が使われているのかしら。だとしたら、どれくらい強力な魔石なの?」
ピラミッドの近くには、巨大な狛犬のような2つの石像が静かに待ち構えていた。
右の石像が、けたたましくしゃべり出した。
「子供ってのは、本当にうるさいねぇ!
あー!やだやだ、やだね。
あたしたちは、ピラミッドの番人スフィンクスって言うんだよ。
あんたたちは、なんだい?!
ここまでくるってことは、お嬢とディエゴの息子、コフィだね。
お嬢もディエゴも人使いが荒いよ、まったく。
おや?もう1人は、巨人と人間の子供だね。珍しい。
もしかして、彼女かい?ませたガキだよ!」
今度は、左のスフィンクスだ。
「ネェさん、こいつらもう最初の試練はクリアしてるよ。
最初の試練は、巨人の協力を得ることなんだから。
僕は、なんかそんなのあり?!って思うけどさ。
ネェさん、似たような話、随分昔にもあった気がするよ」
「たしかに。本当に、年を取るのはやだね!
巨人の試練は、もういいよ!
あたしたちは、ちゃんと役目を果たさなきゃねぇ、可愛い弟よ」
まてまて!状況がまったく飲み込めない。この巨大な石像たちは、一体何を言っているんだろう。
スピカが恐る恐る尋ねた。
「あのー。私達、ピラミッドの中に行きたいんです。通してくれませんか?試練ってなんですか?なんにも聞いてなくて」
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