1-1-3-3 灯火
「スピカだって、流石に俺を嫌いになっただろ?俺は、俺が大嫌いになったよ」
スピカが俺を見つめてほんの一瞬考え込んだように見えた。すぐに、いつものように強気な顔をした。
「バカじゃないの、コフィ!私があなたを嫌いになる訳ないじゃない。コフィが女の子に一方的に好かれて振り回されるのは、いつものことよ。
それに、あなたに角が生えて、爪が尖って、悪魔になったからって、何も変わらない。コフィはいつだって、コフィ。私の大切な幼馴染。
神様と人間と悪魔が混ざったなんて、かっこいいよ。もっと強くなれるってことじゃない?
むしろ、私は、自分の弱さが嫌になったわ」
俺は、スピカの言葉に驚いてしまった。
「おい、なんでそんなにすぐに受け入れられるんだ?俺が悪魔だぞ?神ってのは、更によくわからないけど。
それに、俺が悪魔になったからって、何も変わらないなんて、そんな簡単な話じゃないだろ!」
スピカが優しく微笑んで肩を叩いた。
「変わることを受け入れないで、逃げ出すのは簡単なんだよ。大切なのは、どう変わるかを自分で選ぶこと。
だって、どちらにせよ私たちは、変わっていくんだから」
スピカの言葉に、心が揺さぶられた。なんでスピカは、こんなにも理解してくれるんだろう。なんで俺の心の中まで見抜いてしまうんだ。
スピカが立ち上がり、屋上から町を眺めた。
「ほら、この村の灯火を見て。瓦礫からまた立ち上がろうとしている」
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