1-1-2-2 覚醒
俺は、アスタロトの言葉に逆らえない。
気がつくと、勝手に言葉が出てきてしまう。
「俺の名前は、コフィ....俺が悪魔の息子?」
アスタロトは、星が輝くような美しい瞳で優しく俺を見つめる。
「そうよ、コフィ。自分のことを知らないなんて、おかしいわよね。あなたが誰なのか、誰も教えてくれないのね。でも安心して、あたしが教えてあげるわ。いけないことも、嘘も、真実も全部。でも、それを知りたいって、本当に思ってるの?」
「し、知りたいんだ。教えてくれ!誰も本当のことを教えてくれないんだ。それで、俺ばっかり責任を取れっていうんだ」
俺は、心から思っていたことを打ち明けてしまった。
「可哀想なコフィ。わかったわ。あたしが一つずつ教えてあげる....まだ角も生えていないなんて。心が角の覚醒を拒んでいたのね。辛かったでしょう。目覚めるのを助けてあげる」
アスタロトが柔らかい両手を俺の両耳に当てて、俺の額にねっとりと口付けをした。俺の身体がしびれて熱くなる。
そして、アスタロトがみずみずしい唇を離すと、俺の額から小さな黒い角が生えてきた。手の爪が尖って分厚くなる。痛痒いような快感が全身を満たしていく。
俺は、恥ずかしいような嬉しいような、不思議な気持ちになった。
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