1-3-2-4 戦士
ハナが俺に微笑みかけながら話しかけた。
「ねぇ、わかってるんでしょ?戦士は、踊りを共にした女性と初夜を共にするんだよ。選んでくれてありがとう。今夜が最後になっても、私は、後悔しないよ」
ナジャが続けた。
「あたしは、朝まで付き合うわよ。3人一緒でも、1人ずつでも。うふふ。戦士は、子孫を残さないと」
サビーナが困惑した表情で言った。
「まだ10歳だって言うのに、何言ってるのよ。少なくとも2、3年は待つべきよ。そうしたら私たちも子供を産める年になる。それでも早いくらいだけど」
スピカが顔を真っ赤にして怒る。
「ちょっと!何言ってるのよ!そんな話、聞いてないわよ!しかも、最後の夜になるって、どういうこと?」
俺は、真剣な表情をして、スピカに伝えた。
「スピカ、実は、ライラからメモをもらったんだ。
闘技場の戦いは、3人勝ち抜き。そして、勝つためには相手を殺すしかないんだって。
だから、勝ち抜くしかない。
ダンスを共にしたら....のことは、今初めて聞いたけど」
スピカの目に涙があふれた。
「危険すぎる。そんなの、私は知らなかったわ。そんな理不尽なこと、許せない。逃げましょう、コフィ!」
手を引っ張るスピカに、俺は、揺るがずに言った。
「僕は、逃げない。
アスタロトにたくさんの命がすでに奪われている。
ここで逃げたら、アスタロトを倒す手がかりを逃すことになる。
俺だって、怖いよ、本当に。でも、村を、スピカを守るって決めたんだ」
スピカが立ちすくみ、涙を流した。
「そんな危険を犯すなんて、絶対に嫌だわ。コフィが人を殺すのも、見たくないよ....」
スピカが泣きながら広々から路地へ走りさろうとする。
ハナが強く言い放った。
「コフィ、行きなよ!男としての覚悟を見せるんだ」
ナジャも続けて言った。
「ああ、コフィの最初の女になりたかったな。戦いに勝ったら、誰でも抱きたいだけ抱けるよ。英雄の子供をみんな欲しがる。ちゃんとあたしを覚えていてね」
サビーナが穏やかに付け加える。
「私は、何年でも待ってる。さぁ、行きなさい!」
俺は、スピカを追いかけた。路地を駆け抜け、街を見下ろす丘へ。スピカが立ち止まると、俺は、彼女を後ろから抱きしめた。
「スピカ・・・」
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