番外編 〜オーディン侯とアランとメイ〜
「と言うわけで、俺が皇帝になった暁にはオーディン家を公爵家にしよう。よろしく頼むぞ。」
「はい、アラン殿下。」
牢に入れられたメイに会いに行くと、メイからアラン殿下にも会ってきてほしいと言われ、アラン殿下と会った。
アラン殿下から持ちかけられたのは言わば反逆に近かったが、正直まだアラン殿下を支持している貴族は女系反対派を中心に数多く残っているし、何より公爵になれるのは大きかった。
アラン殿下から言われたのは、フローラ殿下の後ろ盾を無くすことだった。
フローラ殿下はエステリア家とリンドガルト家が後ろ盾となっているも同然だ。
だから、次期公爵であるシャルローゼとアーネストをどうにかすれば解決するわけだ。
あわよくばフローラ殿下を亡き者にできないかと、原因不明の病の原因だとされた魔物の討伐にフローラ殿下を赴かせようとしたが、2人に邪魔されてしまった。
あの2人は、わしらオーディン家が力を持つことをよく思っていないのかもしれない。
そんな貴族は正直邪魔だった。
あの2人ではなく幼い兄妹が後継者になれば、いいように操れるかもしれない。
よし、2人に死にはしないが後遺症が残る程度に毒を盛って、政界から退けさせよう。
…と思ってよく宮殿に来るアーネストから毒を盛り始めたわけだが。
わしは公爵令嬢毒殺未遂の犯人になってしまった。
何故だ!?
アルケミスなんて使ってないのに、医師はシャルローゼからアルケミスが検出されたと言った。
分量を間違えたのか?だが、キンデアがアルケミスと呼ばれるのはよほど分量が多かった時のみだぞ。
普通はキンデアを煮詰めて毒素を抽出した物がアルケミスだ。
結局わけが分からずキンデアを盛ったことを自白してしまったわしは牢屋に入れられてしまった。
ナイジェルは関わってないから、オーディン家が潰れることはないだろうが没落が見えてしまっている。
…これからどうするか…。




