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28話

「にしても…よくそんな危険なことができましたね。中和剤だって体に残り続けると毒になりますし、そもそも毒の種類がある程度わからないと効果がないでしょうに…。」


「実は、毒の種類はわかっていたのですわ。これはキンデアの毒です。アーネストがこの前オーディン候に盛られていましたからわかりましたの。」


女医さんは終始びっくりしながらメモを取っていた。



「そこでだな、医師に協力していただきたいことがあるんだけど…。」


「内容によりますね。」


「私がキンデアじゃなくて、その上位互換であるアルケミスを盛られたことにしていただきたいのです。成分は同じでしょう?」


私は女医さんにオーディン候が怪しい動きをしていることを伝えた。


実は、アランと繋がっていてアランの継承権を取り戻そうとしている説が出てるの。


状況証拠だけどね。オーディン候がアランと頻繁に面会しているらしい。


メイには会わずにね。



「なるほど…。わかりました。協力いたしましょう。実は、私もオーディン侯爵様に言い寄られていまして…。あまり好ましい方ではありませんから。」


それ、大丈夫なの?オーディン夫人いるじゃない。


「ありがとう。」


「それでは、アルケミスが盛られたと診断いたします。まあ量的にアルケミスと言ってもいい感じでしたから。」



「ちなみにシャル、体調はなんともない?そろそろ色んな人が来る頃合いだから、寝といてね。」


「ええ、大丈夫よ。」


そう言って、私はまた寝たふりを始めた。


少しして、ドアの向こうが騒がしくなった気がした。ガチャっとドアが開く音がして、何人かが入ってくる気配がする。


「ベッキー、説明してください。」


「はい、フローラ殿下。…エステリア嬢はアルケミスという毒を盛られております。現在、とりあえず解毒に成功しましたがいつ目を覚まされるかはわかりません。」


「オーディン侯爵、彼女に毒を盛った容疑がかかっているがお前か?」


「い、いえ!毒など盛っておりません!」


オーディン侯が必死にそう言ってるのが聞こえた。



そろそろ何が起こってるのか気になった私は、ベットから起き上がった。


「シャル!よかった、どうなるかと思ったよ。」


「エステリア公女、気分はどう?」


アーネストとフローラ様がそう言った。どうしよ、私喋らない方がいいよね。


「…。」


「もしかして、まだ声が出せないの?オーディン侯爵、一体どれだけ盛ったのかしら。」


「ですから、アルケミスなんて私は知りません!」


「本当だな?お前がやってないなら容疑者はナイジェルだな。ナイジェルを捕らえ、この場に連れてこい。」



しばらくして、騎士に腕を掴まれたナイジェルが部屋に入ってきた。

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