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21話 

振り返るとそこにいたフローラ様に、私たちは慌てて頭を下げる。


「第2皇女殿下にご挨拶申し上げます。」


「いいわよ、今は誰も見てないしね。あなたたちのことは公女、公子と呼ぶべきかしら?それとも小公爵と呼ぶべきかしら?」


「フローラ様のお好きなようにお呼びください。」


アーネストがそう言った。



「それで、そんなことしそうな者に心当たりはあるの?」


「いえ、わかりません。」


そうなのよね、不自然だなって言っても容疑者がわからないのよね。


私的にはオーディン候が怪しいけど証拠がないもの。


勘では動けないことだから。



「まあ、私も汚染症が自然に発生したとは思ってないわ。今後の進展次第よね。」


話しながら廊下を歩いていくけど、途中で私たちは曲がる場所があったのでフローラ様と別れて帰路についた。





それから1週間は私たちが会議に呼ばれることはなく、私は書類を片付けていた。


今の所私の領地経営は順調よ。


だから、の私の仕事は楽。



「失礼いたします。お嬢様宛にお手紙が届いております。」


確認を終えた書類に猛スピードで印鑑を押していると、フィリーナが手紙を届けにきた。


最初は印鑑を凄い速さで押していく音にビビっていたフィリーナだけど最近は慣れたみたい。


「ありがとう。そこに置いてちょうだい。」



印鑑を押しおわったので届いた手紙を開ける。


内容は、今日の午後からの会議に参加するようにと言ったものだった。


私たちも招集されるということは何か進展があったということね。


もうお昼を食べる時間だから、フィリーナに用意しておいてもらわないと。


「フィリーナ、会議に出席することになったわ。いつもみたいなドレスを用意しておいて。」


「かしこまりました。」





お昼を食べ終わってすぐ宮殿に行くと、アーネストも同じ時間に来ていた。


「シャル、今日のドレスおしゃれだね。」


「ふふっ、ありがとう。用意する時間があまりなかったから、シンプルなドレスだけどね。」


そんな話をしながら会議をする部屋に入ると、そこにはまたフローラ様もいらっしゃった。


フローラ様は私たちの方を見てニコッと笑った。


他の貴族たちも続々入って来て会議が始まる。



「神官を派遣したため少しずつ新規患者が減って行ってはいますが、依然として患者は増えるばかりです。また、討伐隊の士気もだんだん下がってきています。」


確か、今の患者数って治った人も含めて1万人くらいだっけ?かなり多いよ。


それに、魔物討伐なのに士気が下がっているのはまずいわね。



「士気が下がっている原因は先頭に立って指揮をとり騎士たちを鼓舞する皇族がいないからだと思われます。フローラ様が現地に向かわれたら解決するかと。」


そう発言したのはオーディン候。


いや、無理があるわよ。無謀だわ。

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