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19話

「シャル、そういえば会議中勝ち誇ったような顔してたけど、何かわかったの?」


婚約を破棄した後からの日常、いつも通りアーネストとお茶をしていると、アーネストがそう言った。


今日はリオンはいないの。ベアトリスちゃんに呼ばれてリンドガルトに行ってる。


最近、リオンはベアトリスちゃんに呼ばれるとリンドガルトに行くようになった。


リオンに聞いたら、話してて楽しいしなんだか会いたいから行く、って。



「ええ、原因不明の病が何なのか大体わかったかもしれないわ。」


「私がそういうと、アーネストは目を丸くした。


「本当に!?」」


「うん。おそらく、魔物の黒い気による汚染症よ。」


「汚染症…?それってフィクションなんじゃないの?」


「いいえ、違うわ。古代の文献に記載があるわよ。会議で言われていた患者の症状と現れた魔物の種類が一致してるの。魔物の中には、汚染症を引き起こすものが数種類いるけど、そのうちの3種類が出現している状態。」



アーネストは私の考えにとても驚いていた。


でも、こう考えないと辻褄が合わないもの。


感染症でこんな症状は見たことないわ。だから、汚染症が一番考えられる。


「シャル、古代語も読めるのか…。シャルが言うならほぼ間違いないだろうね。」


「アーネストも古代語読めるでしょ?リンドガルトの文献も調べてくれいないかしら?」


「わかったよ。エステリアに記録が残っているならリンドガルトにも残っている可能性がある。」



話にひと段落ついたので、私もアーネストもフィリーナが淹れたお茶を飲んだ。


「あ、これもしかしてラッセル産?」


「よくわかったわね!そうよ、ラッセルのAよ。」


「Aなんだ!通りですごく美味しいと思ったよ。」


ラッセルっていうのはお茶の産地。


ここの茶葉はランク分けされていて、AからDまである。


ラッセル産と言うだけで美味しいお茶だけど、Dは香りと風味が少し落ちるからとても安価で庶民でも購入できる。


Aは最高級のランクで、全体の2%なの。


「この前商人から買ったの。フィリーナがいつか最高級ラッセルを淹れてみたいって言ってたのを思い出して。」


「そうなんだ。フィリーナ、淹れてみてどうだった?」


「ものすごく緊張しました。苦味が出やすく淹れるのが難しい茶葉ですので、うまく淹れられているかがわからなくて。ですが、流石ラッセルですよ。香りだけで格が違うのがわかりますから。」


フィリーナはそう言ってにこりと笑った。


「フィリーナ、完璧よ!自信持って。苦味出てないもの。」


「俺の方はちょうどいい苦味があって飲みやすいよ。」


「はい、お嬢様の方は苦味を抑えて、アーネスト様の方はちょうどよく苦味を引き出すよう淹れてみました。」



やっぱりフィリーナは最高ね!


私たちの好みを把握しているし、調整が神がかってると思うわ。

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