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16話

パーティーから1週間。


私はいつも通りアーネストやリオンとお茶をしていた。



「シャル、知ってる?アラン殿下が廃太子になって、フローラ殿下が皇太女になられたそうだよ。」


「そうなの?」


「うん。あとね、陛下が女性が爵位や皇位を継承する際の決まり事を法律化されたって。」


「あ、それは知っているわ。私に関わるもの。」


まずこの法律では女性が家を継ぐ際、兄弟もしくはその家の血を引く養子の男子がいることが条件となった。


また、次に家を継ぐのはその兄弟等の子で、自分の子は家を継げないということになった。



女系反対派が、これ以上は認めなかったらしい。


陛下としても、貴族同士が仲間割れするのはよろしくないと思われたそう。



「シャル、良かったね、正式に認められて。」


「俺、もしかして責任重大?要は俺と結婚相手の子が次のエステリア公爵ってことだよな。」


「そうなのよね。ちょっとこの法律だとリオンみたいな女性継承者の兄弟が気の毒ね。なんだか都合よく考えられてて。」


「そうか?俺は、絶対この家と姉上の役に立てることができたから嬉しいけどな。」


「そういった考えができるのはリオンだけだと思うよ。」



リオンは相変わらずね。


この前カモミールに「その関係大丈夫なの?」って言われたけど、私的には小さい頃からこんな調子なわけだから別になんとも思わないのよね。


むしろ、リオンが全面的に協力してくれるから今まで好き勝手できてた感あるわよ。


「あ、なあアーネスト!明日リンドガルト邸に行ってもいいか?ベアトリスから来てくれって言われてるんだ。」


「いいよ。…ねえシャル、面白いことになりそうじゃない?」



リオンがお菓子を口いっぱいに頬張って、お菓子に意識が向いているタイミングでアーネストがそう言ってきた。


「ベアトリスちゃんがリオンのこと気になっているって話?残念だけど、今のところリオンはベアトリスちゃんに興味がないわよ?」


「いや、ベアトリスにどんな話題出せばリオンと仲良くなれるか教えたから、もしかしたら仲良くなるかもしれないよ。」


「まあ、私が応援してるってベアトリスちゃんに言っておいてちょうだい。」




「ごめん、そろそろ俺帰るね。」


アーネストが用事があるということでそれに間に合うようにアーネストが出て行った。


「じゃあ俺シュバルツさんに剣術おそわってきます、姉上!」


リオンは時間があるので白龍騎士団の中でもリオンが憧れているシュバルツに剣術を教わりに行った。



私はどうしようかな。


そうだ、最近フォルテを買ったんだよね。


フォルテっていうのはピアノの鍵盤が少ない版。


ピアノが88鍵なのに対して、フォルテは61鍵。


ちなみに、41鍵のものはコルテって呼ばれてる。


全部同じものなんだけど、なぜか鍵盤数によって名前が変わるの。



得意のバイオリンと違ってあまり練習していないからそんなに弾けるわけではないけど、部屋の隅に置いてあるフォルテを弾き始めた。


途中で飽きちゃったのは内緒ね!

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