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13話

「シャルローゼ様!ごきげんよう。私たち、女性騎士の話をお聞きしてからシャルローゼ様とお話ししてみたくて…。」


真ん中にいた令嬢がそう言った。


「ありがとう。ぜひ、私でよければお話ししましょう。」


そう言うと令嬢たちは場所を移動し始めた。バルコニー付近にいたから邪魔になると思ったのね。


私に配慮してか、アランがいるところは避けてくれた。



「私はガルデン侯爵家のカモミールと申します。こちらはベイス侯爵家のレイナ、彼女はヘイレン伯爵家のエルリア。この2人はシュベルゲン辺境伯家のイリス、アリスです。」


そう真ん中にいた令嬢…カモミールが言うとそれぞれニコッと笑ったり軽くお辞儀したりした。


「よろしくお願いしますわ、みなさん。」


「早速なのですが、女性騎士ってどんな感じなのです?元々、女性は男性に比べて体力も筋力もないからと女性は騎士になれなかったでしょう?」


「確かに体力差はありますわ。でも、彼女たちは男性騎士に比べて小柄ですから。それを活かすことで、男性騎士と互角に戦ってますわよ。」


そんな話をすると、カモミールたちは目を輝かせた。


「すごいですわ!実は、レイナが騎士になりたかったそうなの。今からでも遅くないかしら…。あ、エステリアの白龍騎士団でしか女性騎士は募集していませんよね。」


「アリス様、おそらく近いうちに他の騎士団でも女性騎士を募集しだすと思いますわよ。」



そう、実はすでに黒獅子騎士団では女性騎士の募集を検討しているんですって。


「でも、私は入るなら白龍騎士団がいいですわ!確か、他領の騎士団に入るのに制約はないのでしょう?お父様には反対されるかもしれないですけど。」


「あら、大歓迎ですわよ!宿舎はまだ10部屋以上空いておりますから。」



話が盛り上がっていると、後ろから誰かが走ってくる音が聞こえた。


「みなさーん、メイも混ぜてください!」


振り向くとそこにいたのはメイだった。


カモミールたちはあからさまに嫌な顔をした。


「あ、あの〜?」


「…メイさん。どうされましたの?」


私がメイのことを敬称をつけて呼ばなかったからかカモミールたちは勝ち誇った顔をした。


「シャルローゼ様、メイもその話に混ぜてください!なんだか楽しそうだなって!」


「メイさん。あなたシャルローゼ様に偉そうに話しかけないでくださる?」


「アリスの言う通りですわ。まずはその話し方を改めなさいな。」


「ええ、私に話しかけるうんぬんは置いといてその話し方は改めてもらいたいわね。」



そう言うと、メイはぶりっ子した声でアランをよぶ。


「殿下ぁ、シャルローゼ様達が、メイを仲間外れにするの〜!」


「なんだと!?シャルローゼ、お前恥ずかしくないのか?自分が皇后になれないからって。」


「もっと言ってやってください、殿下!」


「女性騎士団作ったりして、俺の気を引きたいのか知らないが、女の地位を上げて何になるんだ!俺はお前が公爵になるなんて認めないからな!俺が皇帝になったらエステリア公爵家は取り潰しにしてやる!!」



調子に乗って叫び倒したアランは、周りの貴族が呆れ声でヒソヒソ話しているのに気づかなかったらしい。


「アラン殿下。ちょっと聞き捨てならないですね。」


いつのまにかアーネストとリオンが私の前に進み出ていた。

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