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12話

城に着いたら、高位貴族はついた順に名前を呼ばれて会場に入る。


元々は位の高い家からだったけど、待ち時間が半端なく長くなる家が出てくるという理由で現皇帝がルールを変えた。



「ケイル伯爵家伯爵ゼイン様、伯爵夫人リリアーネ様、ご令嬢フレイア様、ルーベン侯爵家ご令息ベクター様。」


「ユーリアン辺境伯家ご令息オスカー様、ご令嬢ニナ様。」


こんな感じで伯爵家以上は名前をよばれるの。



「オーディン侯爵家侯爵ジェイ様、ご令嬢メイベルナ様。」


メイたちオーディン家が登場した時、一瞬会場がシーンとした。


後ろから見ていると、メイは肩を震わせていた。


何か言おうとしているのを侯爵が必死になだめている様子だった。



「リンドガルト公爵家公爵ギルバート様、公爵夫人ヘイン様。エステリア公爵家公爵ロバート様、シェリーリカ様。」


「そろそろだな。」



「リンドガルト公爵家公子アーネスト様、公女ベアトリス様、エステリア公爵家公女シャルローゼ様、公子リオン様。」


私たちは4人で呼ばれたため4人で会場に入ることになった。


「シャルローゼ様よ!凛としていて素敵だわ…!」


「ねえ、久しぶりにベアトリス様がいらっしゃるわ!リオン様と一緒よ!」


「いやはや、この4人が一緒にいると映えますな。」


周りからそんな声が聞こえる。


私の婚約破棄は公になっているから評判がどうなっているか少し怖かったけど、そんなことは気にしなくて良かった。



「姉上、大人気ですね!」


「ええ、良かったわ。少し怖かったのよ。」


「シャルお姉様は令嬢の憧れですから!」


小声で喋っていると、広間の真ん中にある扉からアランが出てきた。


すると、今度は私たちの時と違って冷たい声が聞こえてくる。


「いらっしゃったわ。シャルローゼ様を捨てて平民の娘を選んだ殿下よ。」


「女性の継承権が認められたからね。もしかしたら廃位にされてフローラ殿下が女帝になられる可能性まであるのだろう?」


「まあシャルローゼ様を捨てた時点でアラン殿下の能力が可視化されましたな。」


アランは居心地が悪そうに、同じく壁にもたれかかって居心地悪そうにしてるメイのところへまっすぐ向かった。



「シャル、あっちのご令嬢たちがシャルと話したそうにしているから行ってきたら?」


「そうね。アーネストも向こうの令嬢たちから熱い視線を浴びてるけど話して来たら?」


「いや、俺はいいかな…。リオンがご令嬢たちから逃げているようだしリオンと話しているよ。」


アーネストもリオンも見目がいいし公子だからね…。令嬢たちが狙っているの。



私は端っこの方で私の方を見ていた令嬢たちの方に歩いて行った。


一緒にいるアーネスト目当ての可能性があったけど、アーネストの言う通り私と話したい人たちだったみたい。


私が歩いて行くと彼女たちはパッと明るい顔になってこっちに向かって来た。

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