11話
そして、あっという間にパーティー当日。
私のドレスは、長めのフィッシュテールドレス。足首だけ見えている状態。
バックフリルは最近の流行りらしい。
ドレス自体はレースが縫われているだけだけど、それだけでもかわいい。
さらに、そこに宝飾品で飾ると綺麗で可憐なお姫様スタイルの完成…とフィリーナは言っていた。
アーネストはスカイブルーが基調の私のドレスに合わせて、スカイブルーのタイをつけていた。
「ごめんなさい、待たせてしまったかしら。」
「ううん、全然。それよりシャル、すごく綺麗だよ。」
「遅れた!?遅れてないな。あ、姉上!お綺麗です!」
「あら、ありがとう。」
2人揃ってそう褒めてくれる。
「ねえリオン様、シャルお姉様、アーネストお兄様!私も綺麗でしょう?」
「綺麗…と言うかかわいい。」
「そうね、ベアトリスちゃんは可憐だと思うわ。」
「ああ、ベアトリスはどっちかというとかわいい寄りだね。」
私、リオン、アーネストが口々に可愛いって言ったからかベアトリスは複雑な顔をした。
かわいいと言われて喜んで良いのか、それとも綺麗だと言われなかったことに悔しがればいいのかわからなかったみたい。
そして、馬車に乗って出発!
女子組はドレスにワイヤーが入っていて隣に誰かが座ることができないから4台の馬車が並んで走ることになった。
私とアーネスト、リオンとベアトリス、お父様とお母様、リンドガルト公爵夫妻のペアで馬車に乗った。
◆
「そう言えばシャル、今日の参加は乗り気じゃなかったんだって?」
「そりゃそうでしょ。元婚約者が絶対いるのよ?」
「はは、確かに。それに、メイだったけ?殿下の新しい婚約者。彼女、貴族からは将来の皇后として認められていないそうだよ。」
そうなんだ。
まあでも耳にする評判だけ聞くと出来がいいとは言えないらしい。
「あとね、彼女オーディン家の養子になったらしいよ。」
「ああ、それは知っているわ。ジュリアス夫人から聞いた。」
「オーディン家も厄介だよね。あわよくば二大公を出し抜こうっていう魂胆が見えるよ。」
「それは流石に無理でしょ。オーディンってまだ新興貴族でしょ?」
「うん、今の侯爵は4代目。こっちはもう15代目だからね。」
私たちエステリアは今第16代当主で、リンドガルトは15代当主だから私たちは超古株。
大体、今13〜16代目の当主がいる家は建国時からの古株。
オーディンは武功貴族で、今は4代目。
まあ新興貴族の域でしょ。
この国では新しい公爵家は生まれないことになっている。
もし仮に新しい公爵家が誕生したら、私たち二大公は大公家に格上げされるんですって。
でも大公家があるとめんどくさいから大公家は作らないらしい。
「それにしても、よくあんな短時間でドレス用意できたね?それ、既製品ではないでしょ。」
「この前参加できなかった夜会用に仕立てたものなの。だから準備期間4日間でも大丈夫だったわ。リオンの服は少し大変だったけどね。」
「4日間!?それ、殿下からの嫌がらせかな?うちは10日前に届いたよ。それでもベアトリスのドレスを用意するのが大変だったらしい。」
え、招待状リンドガルトには10日前に届いたんだ。
パーティーでアランに会ったらちょっと文句言ってやらなきゃ。




