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第三章 護国の為に祝福を。(3)

第一話から加筆修正をちょくちょく行っていますので、良かったら読み直してみて下さいませ。

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 裕太と(四つ葉の新芽)の4人は、クーアラント北方聖教国の聖都ヘルシニアで民衆や貴族達・そして聖王グスタフ・ヴァーサ2世をはじめとした王族たちの歓呼の声に包まれていた。



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 陥落が必須と思われていた副都ヴィーボルニアを救い、古代魔動騎士機を擁し契約の箱の援護を受けたビザニア帝国軍15万を僅か3千人の冒険者と4千人の傭兵だけ、つまりクーアラント正規軍を使用せずに粉砕した裕太たちは、まさに(英雄)としてクーアラントで迎えられていた。





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 「疲れたね。あー、疲れたね!!」


 

 裕太はあてがわれたクーアラントの王宮の無駄に豪華で広い部屋の中、ベットにうつ伏せに横たわり言った。


 というか、ブー垂れた。ええ、ブー垂れますとも。(稼働率なんぞ、糞くらえ!!)



 「時代昭和のブラック介護会社かよ。ありえねーよ。自力での転移魔方陣の魔力注入も、行った先での無理筋のクエストも。交通費自己負担で残業代も出ない系列事業所への応援派遣と同じじゃねーか!!舐めてんのか!!」




 裕太がやさぐれまくって昏い目をして吐き捨てたように言うと、リリアはすまなそうに目を伏せ、シエラやアリアも下を向いて唇をかんだ。


 ユータの発言の意味はよくわからなかったが、(恐ろしいもの)であるのは直感で理解していた。



 「ごめんね、戦友。」


 エテルが裕太の手を握って、潤んだ眼を向ける。


 (あー、戦友って言われると弱い。)


 裕太は最初の人生が軍人であったからか、(戦友) つまり、お互いに命をあずけて戦った、という関係性に弱い。


 お互いの背中を任せて戦うのが戦友。


 絶対の信頼関係が、そこにある。


 ある意味裕太にとって、戦友とは親兄弟にも等しい存在であった。


 「ごめん。もう落ち着いたよ。嫌なこと思い出しただけだから。」




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 ロンバルディア王国首都リマダに召喚された裕太と(四つ葉の新芽)のメンバーは、陥落寸前の友好国、クーアラント北方聖教国への援軍としてビザニア帝国軍の侵攻を阻止してほしいとのクエストが告げられた。


 (はぁ?バカですか?)


裕太は驚くよりむしろ呆れて思った。


 1つ。 組織された軍部隊は、個人や少数のゲリラでどうこうできる存在ではない。


 2つ。15万人の軍隊は、練度にかかわらずその数自体が脅威であり、対抗できない。


 3つ。悪いけど、そもそもぼくが巻き込まれる理由がない。勝手にやってくれ。明日は休みだ、寝かせろ。昼まで寝てやるぞ。


 ユータ「以上を持ちまして、今回の会合は終了とさせていただきます。」



 「軍事の基本的セオリーをことごとく無視している。この世界の軍人(貴族・騎士)は、無能なのか?」




裕太は、安寧をくれたロンバルディア王国の今後の存立を深く心配するのだった。





不定期更新です。よろしくお願い致します。

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